※これはシリーズものです。
 
先にこちらをお読みください。
 
 

~前編~

 
 
 
 
 
ゆめみる宝石
 
 
 
 
 
※10年ほど前の話なので、
記憶が曖昧な部分があります。
 
また、今と事情や値段が変わっていることも
大いにあり得ます。
 
私が実際に体験した実話ですが、
1つの創作くらいの気持ちで
読んでもらえれば幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
 

チェコ語しか話さない

その男の人に連れて行かれたのは、

駅の事務室でした。

 

 

 

 

そこには英語を話せる

駅員さんがいて、

 

 

 

 

「不正乗車ですので、

罰金をこちらで支払ってください。」

 

 

 

 

と、言われました。

 

 

 

 

ここでようやく、

私たちはあの男の人が

 

不正乗車Gメン

 

だったことを知ります。

 

 

 

 

Gメンと分かっていれば、

素直に従いましたが…

 

 

 

 

普段着を着た、

チェコ語しか話さない男に、

執拗に追いかけられたときは

ただただ怖くて、

逃げることしか頭にありませんでした…。

 

 

 

 

ようやく、

状況を理解した私たちは

その場で1人ずつ、

罰金を支払いました。

 

 

 

 

確か、日本円にして

5,000~6,000円くらいでした。

 

 

 

 

「思ったより安くてよかった…」

 

と、ホッとしたのを覚えています。

 

 

 

 

と、同時に

ルールを破った自分が、

世紀の大犯罪者のように思えて…

 

 

 

 

世間さまに顔向けできない、

 

この罪は一生

隠し通さないといけない…

 

 

 

 

と、思いました…。

 

 

 

 

大げさすぎるけど、

当時の私は

大真面目にそう思ったのです…(笑)

 

 

 

 

そしてこのとき、

とても奇妙な感覚を味わいました。

 

 

 

 

直感が、

ビビッと働いて…

 

 

 

 

 

このお金が何なのか、

 

なぜこの出来事が起きたのか、

 

気が付いたんです。

 

 

 

 

 

罰金として支払った、

5,000~6,000円という金額は…

 

 

 

 

 

 

スウェーデンで

バスの運賃として、

支払うべきだった金額と

同じだったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは感覚的なものなので、

証明することは

もちろんできないのですが…

 

 

 

 

スウェーデンにいた10か月で、

移動はほとんど自転車だったので

バスを利用した回数は

たかが知れています。

 

 

 

 

大人料金で支払っていても、

1万円行くか行かないか

くらいだったと思います。

 

 

 

 

つまり、子ども料金で

5,000円程度。

 

私はチェコで、

残りの5,000円を

支払うことになったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この出来事を通して…

 

 

 

 

私は、この世の仕組みを

少し垣間見た気がしました。

 

 

 

 

それは、

 

払うべきところで

出し渋っても、

結局は帳尻が合うように

どこかでその金額を

支払うことになるんだ

 

ということ。

 

 

 

 

当時は、

学生だったこともあり

 

自分が払う金額は、

少なければ少ないほどいい

 

と思っていたので…

 

 

 

 

意味が分からないところで

いつもケチケチしていたし、

そんな自分が

本当は大嫌いでした。

 

 

 

 

でもこの体験をしたことで、

真実を突き付けられた

感じがありました。

 

 

 

 

今の自分の価値観は

真実じゃないんだ―

 

ということも、

薄っすらとですが

理解したように思います。

 

 

 

 

「得した!」

 

と、感じたくて―

 

 

 

 

「損した!」

 

と、感じたくなくて―

 

 

 

 

光熱費や水道代、

税金、

料理の代金、

サービス代金、

商品の代金…

 

 

 

 

そういったものを

請求通りに払わなかったり、

少しでも安くしようとしても…

 

 

 

 

遅かれ早かれ、

その金額かそれ以上が、

綺麗にお財布から

抜かれることになる。

 

 

 

 

だから、

 

 

 

 

如何に払わないようにするか?

 

 

 

 

ではなくて、

 

 

 

 

如何に気持ちよく払うか?

 

 

 

 

を毎回自分に問いかけて、

地道に実行していく―

 

 

 

 

それこそが、真実なんだと

今は思っています。

 

 

 

 

そんな本来のお金の使い方を

身を持って学んだ、

若かりし頃の

少し苦い体験でした。

 

 

 

 

 

image

 

image

 

この事件の後、

観光しているときに見つけて

一目惚れしたカップ。

 

とても気に入っていて、

今も大事に使っています。

 

これを買ったときは、

「このカップを見るたびに

この恥ずかしい事件のことを

思い出すのか…

記憶から消し去りたい…」

と、暗い気持ちでしたぼけー(笑)

 

 

 

 

 

 

このシリーズは本当は、

年明けすぐに

シェアするつもりでしたが…

 

 

 

 

「こんな恥ずかしい体験、

書いたら引かれる…」

 

という思いがあり、

どうしても書き進めることができず…

 

 

 

 

今頃の更新となりました。

 

 

 

 

予定より遅れはしましたが、

この出来事を

こうやって昇華することができて、

私自身深く癒されました。

 

 

 

 

最後までお付き合いくださり、

ありがとうございました!

 

 

 

 

私と同じように

お金のブロックが強い方が、

少しでも楽になることを

心から願っていますドキドキ

 

 

 

 

 

 

 

~完~

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のエピソードのような、

自分の体験を通して得た

人生の教訓は、

メルマガでシェアしていますドキドキ

ダウンダウン

 

image