使用済みの切符を自分の意志で
回収箱に入れるタイプの改札でした。
つまり、回収箱に入れなければ
帰りも同じ切符を使えるのです。
結構多くの人が
使っている駅の割には、
回収箱の前には誰もおらず、
どう考えても
バレそうにありません。
それに次から次へと
改札を通っていく人は、
誰も回収箱に切符を入れていません。
(今思うと、勤め人や学生なら
定期を持っていたのだと思いますが…)
それで、友人の
という問いかけに対し、
20歳の私は、何も考えずに
「うん。」
と、うなずきました。
電車が目的地に着き、
「さぁ、これから観光だ!」
と、前向きに電車を降り、
先ほど決めた通り
切符を回収箱に入れずに、
周りのチェコ人たちの波に乗り
改札を抜け、
長い構内を歩いて
出口へと向かっているとき…
「shuwnlxjchuaiunwh3ui2y8ls!!!!!」
私たちが分からない
チェコ語をまくし立てながら、
後ろから男の人が
迫ってきました。
怖いし、
何が起きているか分からず、
私たちは逃げようとしますが
どこまでもしつこく
追いかけてきます…!
「何、これ?
どうなってんの…?」
2人で顔を見合わせながら、
逃げ続けていると…
出勤途中だと思われる
女の人が、英語で
「付いていって、
誤解だと言えば大丈夫だから」
とだけ言いました。
そして、
立ち止まった私たちは
男の人に追い付かれ…
腕を握られて、どこかへと
連れて行かれました―
つづく
続きはこちら
『出し渋ったお金は、綺麗に抜かれる』
~後編~
https://ameblo.jp/momoko-kawakita/entry-12574662602.html
今回のシリーズのような、
自分の体験を通して得た
人生の教訓は、
メルマガでシェアしています