※これはシリーズものです。
 
前編はこちらダウンダウン
 


 
 
 
 
 
ゆめみる宝石
 
 
 
 
 
※10年ほど前の話なので、
記憶が曖昧な部分があります。
 
また、今と事情や値段が変わっていることも
大いにあり得ます。
 
私が実際に体験した実話ですが、
1つの創作くらいの気持ちで
読んでもらえれば幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
私たちが滞在したのは
チェコの首都プラハだったので、
(確か)地下鉄が通っており
それを移動に使いました。
 
 
 
 
宿を出て、
目的地までの切符を購入し…
 
 
 
 
電車に乗り込みました。
 
 
 
 
乗り換えたときか、
1回乗ったあとか、
細かいタイミングは
忘れましたが…
 
 
 
 
一緒にいた友人が、
こう言いました。
 
 
 
 
 
「分からないだろうから、
この切符、また使おうか。」
 
 
 
 
 
どういうことかと言うと、
 
 
 
 
その日使った地下鉄の改札は、
日本の主要駅の自動改札のように
なっているわけではなく、
 
 
 
 
無人駅や小さい駅にあるような、

使用済みの切符を自分の意志で

回収箱に入れるタイプの改札でした。

 

 

 

 

つまり、回収箱に入れなければ

帰りも同じ切符を使えるのです。

 

 

 

 

結構多くの人が

使っている駅の割には、

回収箱の前には誰もおらず、

どう考えても

バレそうにありません。

 

 

 

 

それに次から次へと

改札を通っていく人は、

誰も回収箱に切符を入れていません。

 

 

 

 

(今思うと、勤め人や学生なら

定期を持っていたのだと思いますが…)

 

 

 

 

それで、友人の

 

「分からないだろうから、
この切符、また使おうか。」

 

という問いかけに対し、

 

 

 

 

20歳の私は、何も考えずに

 

 

 

 

「うん。」

 

 

 

 

と、うなずきました。

 

 

 

 

 

ゆめみる宝石

 

 

 

 

 

電車が目的地に着き、

 

 

 

 

「さぁ、これから観光だ!」

 

 

 

 

と、前向きに電車を降り、

先ほど決めた通り

切符を回収箱に入れずに、

 

 

 

 

周りのチェコ人たちの波に乗り

改札を抜け、

長い構内を歩いて

出口へと向かっているとき…

 

 

 

 

 

 

「shuwnlxjchuaiunwh3ui2y8ls!!!!!」

 

 

 

 

 

 

私たちが分からない

チェコ語をまくし立てながら、

後ろから男の人が

迫ってきました。

 

 

 

 

怖いし、

何が起きているか分からず、

私たちは逃げようとしますが

 

 

 

 

どこまでもしつこく

追いかけてきます…!

 

 

 

 

「何、これ?

どうなってんの…?」

 

 

 

 

2人で顔を見合わせながら、

逃げ続けていると…

 

 

 

 

出勤途中だと思われる

女の人が、英語で

 

 

「付いていって、

誤解だと言えば大丈夫だから」

 

 

とだけ言いました。

 

 

 

 

そして、

立ち止まった私たちは

男の人に追い付かれ…

 

 

 

 

腕を握られて、どこかへと

連れて行かれました―

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 





ダウン続きはこちらダウン

 

『出し渋ったお金は、綺麗に抜かれる』

 

~後編~

https://ameblo.jp/momoko-kawakita/entry-12574662602.html

 

 

 

 

 

 

今回のシリーズのような、

自分の体験を通して得た

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