つい今ほど大輔さんがIGSで明日に迫ったPIW滋賀公演のお知らせをアップされてました。
いやーーもう次が見られるのは超贅沢なんですけど、まだ心は福岡オーヴィジョンアイスアリーナに置きっぱなしなんで困ったものです。明日になればまたたくさんのレポが上がってくるんでしょうけど、頭はまだまだ切り替えられそうもありません。
それもそれでなんだか勿体ないような気がするんですけど。
滑走屋に出演されたスケーターもそれぞれオンライントークなど熱く語る場を設けていらっしゃいますね。皆さん口を揃えて非常に濃厚な日々だったと振り返り、仲間と過ごしたハードな練習を通して一生忘れられない思い出ができたと感慨深げでした。
中でも友野一希さんの14000字に及ぶ報告はファンの心を打つものでしたね。大事なことは全部彼が語ってくださってますので、リンク貼っておきます。ショーのキャストがここまで詳細にご自身の体験を綴るのは珍しいかもしれませんし、もしまだご覧になっていない方はぜひ一読されることをおすすめします。
友野一希さん連載更新📢#トモノのモノ語り。「滑走屋&国スポ14000字近況報告スペシャル」https://t.co/C99odf0Riy
— ノンノ/non-no (@nonno_staff) February 19, 2024
更新の度にボリュームアップしてきた本連載。ついに過去最高の10000字越え。#滑走屋 と共に駆け抜けた10日間を一人一人との思い出を振り返りながらお届け。滑走屋ロスの皆様必読です
慣れない集団の中で周囲に気配りをしながらも、自身のパフォーマンス向上を目指すのはなかなか出来ることではありません。
人と人を繋ぐハブの役割を自ら買って出る友野さんのような人がいたからこそ滑走屋は多々なるアクシデントに見舞われながらも9公演完走できたんですね。
昔から必要な時に必要な人が現れると言われてる大輔さんですが、また一人頼もしい仲間・ファミリーが増えました。
なぜ滑走屋が新しいエンターテインメントとして成立いるかと聞かれたら、それは高橋大輔さんだったから、ということに他ならないと思います。
僕はフィギュアスケートが競技である以上、その部分をおざなりにして「表現を磨きたいので」っていうのは言い訳だなと思ってて。演技にすごみを獲得するには競技者としての強さも必要で、両方の魅力があるからこそのフィギュアスケートだと思う。そしてその二つを完璧に突き詰めて上り詰めた選手というのが高橋大輔さん。
だから大ちゃんは男子全員にとって神だし、その人が直接指導してくれたこのショーは全員にとってかけがえのないものになったと思います。
大ちゃんファンとしては100万回いいねしたいです。が、演技の凄みは今回の友野一希君、山本草太君の演技からもビシビシ伝わってきました。
残念ながら12日は三宅星南君も欠場してしまったので、このお二人がことさら気を張っていたこともあったんでしょう、予定より足りない人数を補って余りある立ち姿はこれまで試合でも見たことのないくらい気迫に満ちたものだったんです。
お隣の席に草太君のファンがいらしてたので公演前後にちょっとお話しできたんですが、こんなカッコいい草太君見たことない!って興奮されてましたね。
ええ!今までどこに隠してたの?ってくらい俺様オーラ出しまくってますよねー!って盛り上がりました。
草太君と言えばクラシックプロを優雅に滑るノーブルで楚々たるスケーターというイメージだったんですが、滑走屋で殻をぶち破った感あります。ソロだけじゃなくて、アンサンブルとしてちょっと踊る時も堂々としててアピールがうまかった!
草太ファンの方もあまりのカッコよさに当初2公演だけのつもりだったのが、気が付いたら全通することになってしまったとおっしゃってました。「こんな草太君を見せてくれるなんて大輔さんはもう天才!!草太君ファンはみんなそう言ってますよ」なんて大輔さんの才能を絶賛してくださったので、なんだか我が子をほめられた親みたいな気持ちになっちゃいました。
昔からそうなんですが、大ちゃんのショーってどのファンも喜んでくれるのが嬉しいんですよ。今回もほんといい雰囲気でした。
草太くんが静なら友野君はこれまで動のイメージでした。試合プロでもコケティッシュな振り付けが多かったし、何といっても元気のよいステップで魅せてくれる選手なんですが、滑走屋ではがらりと変わり、重厚感のある抑制の効いた動きとスケーティングが目を引きました。
ご自身も語ってる通り、相当大輔さんを意識しながら彼に負けないだけの威厳を保とうと努力されたんですね。
今季からの新プログラム「Halston」を滑る友野君はこれまたいつもの彼とは纏ってるものが全く違いました。
あれは責任感だったのか、それとももっと大きなものに突き動かされてたのか?
しんと静まり返った会場にただジャンプを降りた時の「トンッ」という音だけが響くあの空間を、何とかして全友野ファンに見ていただきたいって思いましたよ。
ジャンプ以外にこれと言って目立つ振りつけはないのですが、そのジャンプが本当に美しく、花弁が舞い散るような儚さの中に、一心不乱の壮絶な覚悟が見えるようで、ただただ心打たれるのです。まるで悲劇的な映画の中のワンシーンみたいに観客は息をのんで見つめていました。
友野君も草太君もこれまでとは全く違う魅力全開、それはもう最後に残った両雄の一騎打ち。
互いに絶対に失敗しないぞ!という意識に満ちあふれていて、プライドがぶつかり合う闘いの場、まるで試合の時のようなヒリヒリとした緊迫感がまた既存のショーとは一線を画すものでした。
しかし3日間通してこれだけの体力を維持するとはさすが世界で戦う人たちは違うなあと唸らされましたよ。
12日の3公演、友野君はHalstonをほぼノーミスで滑り切りました。ジャンプってこんなにも崇高なものだったのかと感じ入りましたし、このプログラムを滑走屋のハイライトの一つに据えた大輔さん自身のジャンプに対する想いだとか、”愛”を推し量らずにはいられませんでした。
滑走屋には至るところにスケートならではの技術がちりばめられていて、詳しい方なら萌えずにはいられない要素がたっぷり詰まっています。だからこそ他のスケーターにも見てもらいたいんですけどね。
有名歌手を呼んだり、映像で魅せたりと、何か他のジャンルとコラボしてスケートの枠を広げるようなショーは氷艶をはじめいろいろありましたけど、こんな形でスケートテクニックを披露するショーがこれまでなかったのが不思議なくらいですね。
あくまでもスケートで魅せるという原点に立ち返った滑走屋ですが、限られた予算と練習期間でこれだけ斬新な印象を与えるショーとして完成させた大輔プロデューサーの手腕には驚くばかりです。しかもショーは未経験というメンバーがほとんどだったのが信じられません。
好き嫌いはあるでしょうが、彼のセンスの良さは万人が認めざるを得ないと思います。
もちろん私にとってあのダークな世界観は待ってましたああああ!!と叫びたいくらい好みど真ん中です。
以前こっそりお披露目した「大ちゃん美術館」だって、こんなロングコートのヴァンパイアキャラを作って徘徊させてたくらいですもん。
自分のブログを検索してみたら2014年から何回もドラキュラやってほしいって書いてました💦
(まんま物語を演じてほしいわけじゃなくて、ああいうゴシカルな雰囲気の舞台を見たいんです。ヨーロッパの中世の貴族の衣装とかゴージャスなのきっとめちゃくちゃハマりますよね。)
なーんてね。
つまり10年越しの夢がまた一つ適ったというわけなんです。しかもこれまた予想の斜め上というか、プログレメタルなんて私の超絶好きなジャンル、あの世界に頭までどっぷりつかって出てこられないのも無理ございませんでしょう?
異能の集団にとらえられた生贄となって、眼前で繰り広げられる怪しげな仮面舞踏会を見つめていたあの日のことは一生忘れません。
今度あの集会が開かれた際には全通してしまいそう。かなりヤバい状態なのです~~
楽のオープニングをアップしました。スマホ操作失敗によりところどころカットされてますんで、見ていただけるようなものじゃありませんが、画質調整しましたので雰囲気だけで良ければどうぞ。
大輔さんのコートの裾裁き、他の方々も指摘されてましたがまさに匠でした。そのあたりはこの動画でもご覧いただけますよー。