昨日田中本家博物館を紹介させていただいたところ、さっそく反応していいねしてくださったり、行ってみたいとコメントくださり私としてもとてもありがたく思っております。皆様ほんとにお優しい。
私ったらURLも貼ってませんでしたし、文字数の関係でタグも正しくつけてなかったようで公式ツイッターに連動してなかったみたいですのであらためて紹介します。
こちらが公式HPです。
豪商の館 田中本家博物館
現在土壁修復のための寄付を募っていらっしゃいます。
http://www.tanakahonke.org/news/2019/11/19.php
Twitterはこちら
https://twitter.com/tanakahonke/status/1195916260778733569
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豪商の館 田中本家博物館
期間限定で開催中の紅葉茶会 茶会だけの利用もできるそうなのでとてもお得です。優雅なひと時をぜひどうぞ。
【日時】
2019年 11月13日(水)~ 11月24日(日)
11時~15時30分 ラストオーダー
【メニュー】
お抹茶 または、ホットコーヒー+和菓子のセットで800円
さて、先日の記事の続きです。
私もいっとき須坂市に住んでいたのですが、子供がまだ小さかったので博物館にお邪魔するわけにはなかなかいかず、機会を逸したまま十数年ぶりに田中本家を訪れたわけですが、庭木が一層高々と見事になっただけで、展示品は少しも古びていませんでした。やはりとても大事に所蔵されているのですね。
売り物として店頭にあってもおかしくないくらいの鮮やかさですがこれ大正時代の着物ですよ。後ろにある菊模様の柄はなんだか大ちゃんがプロデュースした七五三用の衣装を彷彿とさせますね。今また大正時代の模様が戻ってきてるんですよね確か。
で、田中本家を訪れたメインの目的はこの紅葉茶会でした。こんな機会でもないとかつて迎賓の間として使われていた2階にお邪魔することができないのです。ところが最初に入ったときはどなたもおらず、気恥ずかしさからちょっと声をかけそびれてしまいまして・・・だって大きなお屋敷ですからね。
で、あきらめて1階の無料休憩所でしばらく撮影した写真でも眺めて余韻に浸っていこうと考えたんですが、よかったら2階でお茶を召し上がっていただけますよと男性の方に案内していただき、おかげでまた戻ってくることができました。
実はこのやり取りのお陰で田中館長さんとお話しするきっかけができたんですけどね。そりゃそうですよね、いくら私が図々しくとも博物館にいきなり行ってブログで紹介させてくださいなんて言えるものじゃないですもん。そのまま黙って帰ってきてしまうところでした。
案内してくださった男性が申し訳ないといいながら、障子を外してくださり五色に彩られた紅葉の庭が眼前に広がったときには思わず感嘆の声をあげてしまいました。ガラス越しではなく、そのまま外を眺めることができるのです。
空の青さにくっきりと浮かび上がる色とりどりの葉があまりにも鮮やか、室内の暗さとの対比でいっそう際立って見えました。
同じような景色では京都の瑠璃光院が有名ですけど、静かな空間でこうして美しい風景を独り占めできる快感は有名観光地では決して味わえないものです。
はしゃぎながらお茶をいただいていると先ほどの男性が気にかけてくださったらしくまた戻ってきて、この部屋について係りの者から説明がありましたか?と尋ねてきました。そこでチャンスと思い、もしかして田中さんですか?と質問してみたら、やはりこちらの館長さんではありませんか。
以前この館が博物館としてオープンしたころに当時の奥様、たぶん館長さんのおばあ様からお話を伺ったことが有るんですと打ち明けました。
台風で来館者が減ったことを知ってもしもお役に立てるならと考えてまして、あの、わたしブログ書いているんですがそこでこちらの博物館を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?と聞いてみたら、それはもう!と二つ返事で了承していただけました。
「ブログと言っても旅とか一般のじゃなくて、スケートのブログなんですけど・・・・あのー高橋大輔さんの大ファンなんです。」
と言ったら
「あ、高橋大輔さん!僕も好きですよ!」
っておっしゃるじゃありませんか。それでもう嬉しくなってしまって、わーっとファントークを始めたくなったんですが、いやいやここで丸出しにしたらドン引かれてしまうとグッとこらえて(いや結局、最終的にはかなり語ってしまったんですけど・・・)
「どんなところがお好きですか?」
と質問してみました。
「やはり演技とか素晴らしいと思いますし、ほらバンクーバーの道の演技ですか?あれとか・・・先のオリンピック(ソチ)では彼にメダルを取ってほしかったと思ってますよ。」
わーい、本当なら岡山に行くはずの日でしたが、思わぬところで思わぬ方とこんなお話をさせていただけるとは!
「それに人柄も・・・最近テレビによく出ていらしたでしょう?バラエティとか見ていてそこでのお話とか聞いているとああ、本当に良い人なんだなあと思いますし、それに去年現役復帰されたじゃないですか!」
「はい♥」
「あれがやっぱすごいなって思って。野球とかサッカーとか他の競技もそうですが、いったん引退した人間が現役に戻るなんてそれは大変なことじゃないですか。それをちゃんと戻ってこられたというのがすごく…こうグッときましたね。」
と胸を押さえる仕草をされたのでうちの主人も同じだなと思いながら
「男性としてはやはりそれがハートに響くものなんですかね?」
と聞いてみたら
「ええ、ほら膝の怪我とかで辞めざるを得なかった部分もあったじゃないですか。なのにプロとして・・・いやプロじゃなくなるんですけど、けじめとしてやり残したことをちゃんとやり遂げようとするところにすごくプロ意識を感じたんですよ。こうありたいものだと思いましたね。」
三日間大盛況だったおかやまハンドメイドフェスタも終了しました。
イベントの準備中から数多くの情報を発信してくださったスタッフ、関係者の皆様、ファン垂涎の聖地マップを制作してくださった皆様、そして惜しげなく大輔さんの衣装展示にご協力くださったご家族の皆様に心から感謝申し上げます。
会場に訪れたたくさんの大ちゃんファンが詳細にレポしてくださったおかげで私もまるでそこにいたかのような気分になっております。
ほんとにありがとうございます。きっと公式から報告もあがると思いますがおそらく大成功でしょう。
普段フィギュアの衣装など目にすることがない地元の方々にも、より大輔さんの活躍を知っていただくよい機会になったのではないでしょうか?
頭の上までどっぷり浸かっているような私からするとこれだけテレビでも試合が放映されているのだし、当然世間の関心はフィギュア一色だと勘違いしてしまいますが、実際はまだまだマイナースポーツですものね。名前は知っていてもどんな演技をされていたのかまではご存じない方が大半だと思います。
今月11月24日の昼12:30からCSの日テレプラスで高橋大輔主演 「氷艶 hyoen2019 月光かりの如く」が再放映されます。
今年横浜アリーナで3日間上演され45000人を集めた宮本亜門さんの演出による「源氏物語」を題材にした全く新しいアイスショーです。
ご存じなかった方もぜひこの機会に観ていただけたらなって思います。
12月25日から30日までは横浜そごうで氷艶の衣装展も開催されます。この衣装もぜひとも現地でご覧になってみてください。
写真からはわからないかもしれませんが、細部まで凝った作りで、生地もどうやって織り上げ染めたのか想像つかないくらいでした。
文様というよりまるで絵画のようでしたよ。
フィギュアスケーターが纏うための薄い布でここまで重厚な表現できるものかと驚きました。
日本の着物文化は素晴らしいの一言です。
こういう芸術的な衣装はよほど資金力のあるスポンサーがつく大きな公演でなければ創れませんから、その意味でも氷艶というアイスショーの意義は大きいと思います。
一方でお母様が一つ一つスパンコールを縫い付けて手作りされたアラビアのローレンス衣装も唯一無二の価値あるもの。
レポによると当時大ちゃんのお母様が作っていたひな祭りキルトからヒントを得て束熨斗をモチーフにしたんですってね。
下絵はお兄さんが描いたのだとか。
忙しい家事仕事の合間にこれだけのビーズを付けるのはいったいどのくらい大変なことか。
大ちゃんもお母さんは一体いつ寝ているのか分からなかったそうです。
それを着て大ちゃんは長野県岡谷市で開催された2000年の全日本中学校フィギュアスケート大会に出場し、見事初優勝しました。
人の手で想いを込めて作られたものって、伝わってくるエネルギーが違うんですよね。今はほんとに大量生産、薄利多売の時代ですから、手間がかかるイコール非効率的と考えられがちです。
時間をお金に換算するとどうしても価格は高くなるけれど、しかし時間をかけた分お金では買えないだけの価値を付加することができます。
本当ならば日本社会全体が良いモノづくりを支援できるだけのゆとりを持てればいいんですけどねえ。
若い頃は気にもしなかったけど、ようやくこの年になり、物を見る目が養われてきたというか、良さがわかるようになってきた気がします。
私もお小遣いはすべて大ちゃんに費やしてしまってるといえるのであまり贅沢品は買えませんが、せめて出かけた先では美術館や博物館を巡って、優れた作品が放つ波動を浴びてくるようにしています。
所有できなくても、ただ見せていただくだけでも、それが自分の阿頼耶識(深層意識)を構築する要素になっていくはずですから。
前にも書きましたが阿頼耶識(アラヤシキ)って自分が見たり聞いたりした体験でずいぶんと変わってきてしまうものなんです。無意識だからもちろん気が付かないんですけど、知らず知らずのうちに行動思考の元素になってるんですよね。
だから自分が見て「いいな」って感じるものが今自分に必要なものなんだと考えています。逆に不快でしかないものはさっさと排除していいんじゃないでしょうか?心のお掃除もしなくちゃね。
もちろん世の中、考えるべき問題が山積していますし、それに関心をもつことは非常に重要ですが、その際もただ攻撃的な衝動に駆られるのではなく、じゃあどうしたらいいのか?と問題解決に向き合うのが大事。
悪感情は何も生みだしはしない
分かっていながらそれに囚われてしまうって、やっぱり無意識のレベルで何かが不足しているからだって思うのです。
愛に満たされている実感だったり、相手を許容できるだけの心のスペースが足りてないとね、つい誰かを責めたくなってしまう。
美しいものを見たからといって即、そんな心の隙間が埋まるわけではないですが、触れたことで美意識が養われ、それを元に行動することで徐々に自分の心の範囲が広がっていくってことだと思います。
フィギュアスケートだって一つの芸術です。
スケーターが創り上げる美しい時間を享受させていただくというつもりで観てるんです。
もちろんスポーツとして勝負を追う楽しみもあるんですが、たまにそんなことどうでもよくなるというか、それこそジャッジできるレベルを超越した素晴らしい演技に出会えるからこそファンをやめられないんです。
中国杯で2年ぶりに復帰した閻 涵(ハン・ヤン)選手の演技がまさにそれでした。彼の2年間をどうやって過ごしたかはよく知りませんが、その2年間が彼にもたらした心身の変化を目の当たりにすることができました。
なんという素晴らしいスケーターになって帰ってきてくれたのでしょう。
翻訳していただいたインタビューを読むと彼が目指すスケートが私の好むそれと合致していることがよくわかりました。
大ちゃんのほかに20年後が楽しみになるスケーターが現れたのは彼が初めてです。彼が滑ったのは彼の人生でした。
スケートのダンサーになりたい、アーティストのような・・・
彼のこの願いは時間によってさらに磨かれていくことがあっても衰えることはない類のものです。ハン・ヤンの目標がぶれない限り、私達はこの先もずっと芸術的な彼の滑りを堪能することができます。
中国杯の彼の演技はとっくに無くしてしまったと思っていた宝物が見つかったような嬉しい驚きでした。
ただ点数と勝敗を競うだけならプロトコルみるだけで十分です。それってカタログにつけられたプライスを見比べてるようなもので、あーこっちの方が値段が高いからきっと良い品物なんだろうなーって考えるだけ。実はそれも嫌いじゃない私ですが、(一応ジャッジを信用しているのでね)でも皆さんお分かりの通り、カタログと実物じゃあ雲泥の差です。
精巧に創り上げられた肉体が放つ圧倒的なエネルギー、ほんの少しだけの間がもたらす心のざわめき、投げ掛けられた目線のこちらを突き通すような鋭さ、観客席に向けられた笑顔は見るものを天国にさえ誘います。
彼らもまた膨大な練習時間を費やして私たちに美を与えてくれてるんですよ。それはやっぱり点数には置き換えられないものですよね?
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