転生し続ける不死鳥 | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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フィギュアスケートの高橋大輔さんを無条件に応援しております。

昨夜はよく眠れましたか?

 

私は結局深夜2時過ぎまでネットを追ってしまい、そして朝5時には目覚めてしまいました。なので今日はちゃんと早寝しようと思ったんですが、やはり寝付けずのこのこ這い出してきてしまいました。

 

高橋大輔選手がアイスダンスに転向するという衝撃の発表から1日経ちましたが、まだというか、昨日よりもさらに動悸が激しくなっております。

 

まったくもうー大輔選手の応援はまじ体に悪いですねえ。シャレじゃなくなってきましたよ。

 

本来なら私なんて典型的な井の中の蛙で、せいぜい穴から外を覗いては世間の出来事を面白がるくらいが関の山という人生を送ってたはずなんですけどね。何をどう間違ってこんな波乱万丈な人を好きになっちゃったんでしょう?

 

それでも最近はようやく嵐の海を乗り越えたし、南の島の波打ち際でちゃぷちゃぷしつつ、あー幸せだなあーなんて日向ぼっこできる穏やかな応援ライフが始まると思ってたのにーー!!

 

こんなにもあっさりとさらっとシングルは今期で最後ですなんて言ってくれちゃったりして、来年からはアメリカ拠点ですと??

そりゃフロリダは南国だけどーこっちはバミューダ海峡魔のトライアングルに投げ込まれたようなものです。

 

 

20年間も築き上げたシングルのキャリアをなげうって、靴もルールも違うアイスダンスに33歳から挑戦なんて、一体これからどうなっちゃうのー?

 

私、エドガー・アラン・ポーの「メエルシュトレエムにのまれて」っていう大渦潮に巻き込まれてしまう短編小説が大好きだったのですけど、それを読んだ時の戦慄を久々に思いだしましたよ。ジェットコースターなんて生易しいものじゃありません。

 

波も風もない穏やかな日に漁に出たら、突然漏斗のように海の底まで続く大きな渦潮が出現し、乗った船もろとも逃げようもなく巻き込まれて

渦の淵を旋回させられている気分です。

そりゃ寝られるわけありませんて!

 

でもね、それがちょっと楽しかったりもしてるんです。このチャレンジを乗り越えたら、ここから生還できたらいったいどんな世界が待ってるのだろうって。

 

しょうがないですよね。惚れちまったし。毒を食らわば皿までも、一蓮托生っすわ。まあ良いことも悪いことも覚悟はできております。

 

しかし今朝、頼もしい水先案内人が現れました。元アイスダンサーの木戸章之先生による解説です。

 

高橋大輔選手がダンスに転向することについて

https://youtu.be/-xbRwot9R-g

 

 

これでほしかった情報が手に入りました。これからの展望というか、大ちゃん・かなちゃんの前に立ちはだかるいくつかの難所が見えてきたのです。木戸先生のお話を簡単にまとめさせていただきました。

 

難所その1.アイスダンスの基礎を習得するのには長い年月がかかる。5年くらい

 

難所その2.練習が地味で単調 コツコツと続けるしかない

 

難所その3.パートナーと組むことの大変さ。不和や軋轢が必ず生じる

 

 

 

希望その1.地道な練習や人間関係を乗り越えたら技術は後からついてくる

 

希望その2.技術が未熟でも必須要素さえちゃんと習得できれば点数がもらえる

 

希望その3.足の強さや筋肉は折り紙付きだから点数は稼げるようになると思う

 

結論・アイスダンスは人を選ぶので好きな人ははまり込める。好きになれればほんとに大輔は素晴らしいアイスダンサーになれる!

 

希望・アイスダンスを大輔だけでなくいろんな観点から見て報道してほしい。

若い選手も一生懸命だしこれから先面白いことになるので注目してください。

 

 

こうして先達のお話を伺うと少し安心できます。

 

いや、道が大変困難であることは私とて想像つきます。今いるトップ選手は皆、子供のころにカップルを組み、それこそ10年以上も練習を重ねてきたベテランです。いまさら追いつけるわけがないし、そんな甘い競技ではない。

 

その上大ちゃんの体は万全ではない。膝に爆弾を抱えてほぼ同身長の女性を担げるものなんでしょうか?それを毎日繰り返して大丈夫?

という不安は当然あります。

 

まあパートナーとの軋轢は夫婦関係もそうだけどやってみないことには分からない。最初は蜜月でもそのうちに互いにわがままになるし、不満を抱くようになって当たり前。

でもちゃんと話し合いながら歩めるならばやはり一人より二人です。絶対に心強いと私は思います。二人の年齢の高さがこの場合はプラスに働くと思ってます。

 

ただ怪我のリスクも二倍です。一人では試合に出られません。肝心な時に相手がミスする場合もある。どちらかの都合で思う練習ができないときも大いにある。そんな時に相手を責めずにいられるか?歩調を合わせ続けられるのか?

 

ファンもこれまで以上に様々な反応を示すでしょう。どんなときにもパートナーの味方であり続けられるか?

 

昨年復帰してまもなくぎっくり腰になったくらいですから、思わぬアクシデントはこれからだって起こるでしょう。もう一人の体ではない。

相手への責任が生じます。

 

しかし私がグダグダ書くまでもなく、これらの事は当然十分考えた上での決断、そして発表でしょう。

 

昨日の大ちゃんの笑顔には迷いも不安もありませんでした。

 

本当にあっさりと「シングルからダンスに変わるという躊躇は全くありませんでしたね。スケートができるってことだったので」とおっしゃいました。

 

結局すべてはスケートのため!ってことですね。

 

変な言い方かもしれないけどあれもこれもすべて大ちゃんにとっては「芸の肥やし」ってことでしょう。

 

もちろん過去を振り返ればどんなことも無駄ではなかったですもんね。あらゆる経験があってこその光源氏でした。

 

あーあ 大ちゃんの演技についに私も泣かされてしまったんです。だからもう卒業されても文句は言えません。

 

大ちゃんはこの20年間で一番うれしかったこととして、今年氷艶に出演しこれから表現者としてやりたいことがあれこれと出てきたことをあげています。もちろんVOGUEさんへの祝辞として礼儀の意味合いもあるでしょうが、間違いなく本音でもあることはその輝く瞳を見ればわかります。

 

彼がもっとも幸せを感じた瞬間に立ち会えて本当に良かった。泣くのが間に合ってよかったです。

 

でもこれからようやく衝撃のSPphoenixを引っさげて世間の注目が集まる舞台でお披露目できるってのに、それがもたらすかもしれない栄光をあっさりと捨てちゃうなんて。

 

大ちゃんが求めるのは名声でも栄誉でもなく、表現しきれたと感じた時の充実感のみなんだなあと改めて思い知ったわけです。

 

高橋大輔はたぶんこれからも一生、転生し続ける不死鳥です。だからやっぱり惚れた弱みと諦めるしかありません。安息の地を求めた私がアホでした。

 

それにしてもある意味やっとやっと念願がかなったともいえるんですよね。シングルですべてを出し切り、本当に昔からやりたかったアイスダンスに転向できるんですから。

 

私が初めてアイスダンスを生で観たのは大ちゃんも出場していた2003年の長野全日本。優勝は木戸章之・渡辺心組でした。現役時代は私もアイスダンスファンでしたからその演技も拝見していたのですが、テレビで観るのとは大違いでしたよ。

 

失礼ながらこんなに上手だったのかと目を見張りましたよ。優れたスケーティングは非常に滑らかでスピードがあって、動きに無駄がない。格の違いとは実際こういうことなんだと私に教えてくれました。あれは一生忘れられない思い出です。

 

きっと転身した大ちゃんもその魅力を示す存在になることでしょう。

 

2005年に出版されたCutting Edgeで大ちゃんはこんな話をしています。

 

「ニコライは元ダンスの選手だからまわりにはダンサーがたくさんいるんです。ウクライナのグリシナ&ゴンチャロフ、ロシアのクリコア&マルコフ・・・・・振り付けてもらうことのほかにも、ニコライと彼らの練習を見ていて勉強になること身に付くことも多いと思います。」

 

結局大ちゃんの表現力の原点はアイスダンサーであり、関心が向いていたのは昔からなんですね。思えば大ちゃんと仲良しの海外女子も大概アイスダンサーだしね。

今回の件もパパダキス選手がさっそく歓びのコメントしてくださってますね。

 

私も最初に一報を知ったときは嘘!!って仰天しましたけど、練習映像を見たら思った以上にいい感じ。

二人が揃って滑る様子をこのままずっと見ていたいとさえ思いました。

 

アイスダンスの靴はステップが踏みやすく、ディープエッジになりやすい。ということは大ちゃんのポテンシャルはアイスダンスにおいてはまだ伸びしろが十分にあるってことです。こんなに素晴らしいことはありませんね。得意のステップをアイスダンスによって磨き上げればさらにさらにものすごい高橋大輔を見られる。そして身に付いたスケーティングはジャンプと違ってなかなか衰えることがない。

 

結局我々にとってものすごく良い選択だってことです。将来スーパースケーターとなった大ちゃんがリンクの上で私たちに微笑みかける姿が目に見えるようですよ。

 

と同時にシングル選手としてはお別れが近づいているのは確かです。心の準備はまだできないけれど、全日本のチケット発売日も決まったことですし、実感はわいてきました。

 

とにかくそれまでは髙橋大輔選手を精一杯見守らせていただきます。2019全日本が大ちゃんと我々にとって最高の締めくくりになりますように。

 

 

 

 

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