体型に関して、普通に人生生きてきた人なら、太りたくないって気持ちをシンプルに受け入れられると思う。
でも私は、摂食障害って病気で、必要以上にダイエットや体型について頭にこびりついた過去があるから、太りたくないって思うことは悪いこと、とても苦しいことっていう固定観念ができてしまいました。
だから、自分の心の中から太りたくないって気持ちを完全に消してしまいたいってずっと思っていました。
私は、ある時期(摂食障害の頃)、ストップかけずに思う存分食べたい、でも太りたくない。本気でそう思っていました。
それから、頭であれこれ考えずに、必要以上に意識せずに食べたいだけ食べれることが、病気が治ることなんだと思っていました。
これって、摂食障害で極度に食べることを規制した対極の在り方って感じで、本当に白黒の世界だな~って思います。
摂食障害って病気は、異常に体型や食べることに関して拘りがある状態。
でも、治った時に、それらに関して無頓着になることじゃないと思う。
元々普通って呼ばれる人たちの中にも、体型に関して何の思いもない人もいれば、拘る人もいる。
どちらとも、それはそれで一つの性質なのだから、いいと思います。
みんな、興味あることは違うし、拘るところも違うもの。
太りたくないって気持ちの中にも、色んな段階や種類があると思います。
太ると自分の存在価値がなくなるようで怖いとか、人の目が気になるとか、体を動かすのが億劫になるとか、色々。
結局ダイエットが悪いんじゃなく、そのやり方とか、程度とか、それから自分が自分自身にどういう気持ちを持っているかとか、そういうのかなと思います。
私は、とても苦しんだから、長い間‘ダイエット’にすごく反発心がありました。
でも、ダイエットだって、生きるツールの一つです。
きっと、人間って、何かを極端に禁止すれば、思いもよらないくらいの欲求がたまってしまって、‘ほどほど’という観念をなくしてしまうのかな…
ほどほど、臨機応変、気持ち次第とか、ほとんどのものが、そういうあいまいさの中でバランスとっているんだろうと最近思います。
私は、自分の中に太りたくない気持ちがあっても、全然いいと思います。
それが私だし、ごくごく自然に思うことだし。
ダイエットとか体型…って、色んなことにつながっていて、食事の仕方、物との向き合い方、ただ痩せていることが良いっていうんじゃなく、自分らしいライフスタイルを営んでいく一つだと思います。
自分に合った体型、自分が動きやすい体型、そういうのを見つけていき、人間だから食べすぎることもあるし、ちょっとセーブしようかなと思ったりもするし…
対、人じゃなく、全部自分のためですよね。。。
同じ摂食障害って言っても、色々だな~と最近本当に思います。
同じ病気だから考えていることや気持ちが同じってことでもないし、やっぱり人それぞれが思う気持ちや考えがそれぞれに正しいんだと感じます。
人と同じじゃなきゃおかしいなんてことは、いっさいないし。
摂食から抜け出す道は、好きなだけ食べることって人もいるだろうし、必要な量を食べることって人もいるだろうし、色んな道があるんだな~って思います。
治った後も、やっぱりダイエットや体型に関する感じ方は色々で、そのすべてがそれでいいんだろうな~って思う。
痩せたいって気持ちや、自然に感じる気持ちを否定してはいけないなと思います。
でも、痩せたいと思うからって、無理をして逆に太ったり苦しんだりしなければいけないのは自分のためではないし、ほどほどってところが一番落ち着くのだろうと思います。