こんばんは。
皆さんいかがお過ごしでしたか?
 
最近めっきり寒くなって、風邪を心配する季節になってきましたね。
かく言う私は半袖でアイスを食べながらこの文章を書いているのですけど。笑
 
 
 
 
今日は"本の日"なんだそうです。
 
せっかくなので最近ようやく読破した、お気に入りの一冊をご紹介します。
 
 
 
「鏡は横にひび割れて」アガサ・クリスティー著
 
舞台はミス・マープルが暮らす片田舎、セント・メアリ・ミード。
昔ながらなのんびりとしたこの土地の一角にも新興住宅地が開拓されて、若い人たちや(この時代での)今風な人たちが暮らしています。生活にも新しいものがどんどん入ってきて時代が変わりつつある、ほうきとちりとりから音のうるさい大きな掃除機へ…両方が混在する時代の変わり目、そんな時世のお話。
 
 
ちなみにミス・マープルを一言でいうと、めちゃくちゃ頭の切れるおばあちゃん。
あらゆる情報を一つ残らずかき集めて、先入観なく物事を整理して、現場に行かずともその推理力で真実を導き出してしまう、ホームズもびっくりな女性です。
ちなみにホームズと違って、誰からも慕われるあたたかい人でもあります。笑
 
 
 
以前に「パディントン発4時50分」を読んだとき、可愛いおばあちゃんミセス・マギリカディが列車に乗って向かった先がこのセント・メアリ・ミード。
 
あの土地がこの作品の舞台になっています。
行ったこともないし架空の場所だけれど、ああ、あそこねって思い出せるちょっぴりお馴染みの場所だったので、読み進めて出てきたのはとっても楽しかった。
 
 
こんな素敵な場所でも殺人事件は起こってしまうのですけれどね。でも冒頭からしばらくはセント・メアリ・ミードでの人々の暮らしぶりや、ミス・マープルの日常を楽しめるので、殺人事件は忘れた頃にやってきます。
 
 
残りのページが少なくなっていくにつれて、だんだんと真犯人に近づいていってもう鳥肌が止まりませんでした。最後の最後まで抜かりなく、恐ろしさまで感じました。でも素晴らしく美しい終末だった。
このスリルを味わえてとても幸せでした。
 
 
 
機会があれば是非、手にとってみてください!
 
 
 
 
長々書いていたら寒くなってきたので、途中から半袖がパーカーになり、アイスが熱々の紅茶になりました。
皆さんも風邪をひかないように気をつけてくださいね。
 
 
 
 
こっちはニットでぬくぬくな私。
 
 
 
それでは、
明日も良き日になりますように。