社交不安障害の息子。


いままで私は息子が誰かに質問された時、なるべく待って、待って、これ以上誰も何も言わなかったら失礼かな?と思った時に割り込んで質問に答えてしまっていた。

精神科など息子が答えなきゃどうにもならない時は黙っていたけど。


お母さんは怖い世界から自分を守ってくれる便利なもので、なにかやらかしちゃった時も自分の代わりに相手に謝罪してくれるし、欲しいものを買ってきてくれるし、暴力や事故からも守ってくれる良いもの。


フワフワ分厚くて高いところから落ちても大丈夫だし、殺人者みたいなものからも守ってくれる。


だけど教室では守ってくれない。

お母さんがいないと怖い。教室は誰も守ってくれなくて怖い。同級生にどう答えたらいいかわからない質問をされても代わりに答えてはくれない。

だから教室は無理。


いつから私はこんなふうになってしまったんだろう。過保護にならないように気をつけていたのに。


多分、息子が質問に「答えない、無視する」ことが恥ずかしくて我慢できなかったんだと思う。

息子を自己と同一化しすぎて息子の行動を恥ずかしく思ってしまった。

でも息子のパーソナリティは私とはまったく別のもので、息子が質問に答えなくて不利益を得てもそれは息子が受けるのである意味私には関係がないのだ。

息子の人間関係なのだから。


気をつけないと。


いつか緩衝材はなくなってしまうし、それは急に訪れるかもしれないんだから。

薄く、薄くしていく努力が必要だ。