SDGs(Sustainable Development Goals)=持続可能な開発目標がさかんに唱えられている今日だが、例えば僕が編集者になれたら編纂したい本は、人類を永遠に持続可能にする方策のロードマップを記した書籍である。
既に地球は温暖化に苦しんでいるが、天文学的視野から言えば10億年もしない内に偉大なる生命の源である太陽がその役割を終えるので、それまでに人類は太陽系での学びを終え、新たなるハビタブルゾーンの惑星やコロニーへと進学している必要がある。
人類が地球から新たなるハビタブルゾーンに移れたとしても、人類に今度は新たなる災厄が襲いかかる。
約30億年後の人間の住む天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突である。
銀河同士の衝突はスターバーストと呼ばれ、銀河中が致命的な大爆発を起こす。
人類はそれまでに銀河系を脱出して、新たなるハビタブルゾーンで生きていかなければならない。
だが、銀河間の距離は天文学的に遠いので、銀河を脱出できたとしても他の銀河に移動することは光の速さでも数百万年掛かるといわれている。
故に、それまでに人類は恒星を創り出せる文明力を育んでいる必要があるだろう。
そして、さらに那由他の果てに人類を待ち構えているのが、全てのエントロピーが停止して、星は光を失い、宇宙が絶対零度に凍りつくヒートデス(熱的死)である。
人類は死んだ宇宙の中で生きていかなければならないのだ。
そして、近年の物理学研究では、ノーベル物理学賞を受賞したロジャー・ペンローズ氏らによって、ヒートデスの果てに新たなるビッグバンが生じると予想されている。
これは宇宙の再生成であるが、人類にとっては破滅を意味するので、それまでに人類は宇宙という自然を操れるようになっていなければならない。
僕が編集者さんになれたとしたら、この人類の茨の道を進むためのロードマップとなる書籍を編纂したい。