火葬のこと | 着床障害・死産を乗り越え3人の母になりました!高齢うさぎと同居中♪

着床障害・死産を乗り越え3人の母になりました!高齢うさぎと同居中♪

主に不妊治療とその後の妊娠経過について書いていました。3人の母でありますが、1人は天使です。辛いこと沢山ありました。治療を終えた今は愛うさぎのことなど綴っています◡̈❁

先日、死産となった次男の2回目の月命日が過ぎ、永遠のお別れをした日からも2ヶ月が過ぎました。


月命日は11日で。お別れをした日は14日。
まだ2回しか迎えていないけど、毎月このあたりになると、より一層心が苦しくて辛くなります…。


最近も、またなんで?どうして?
そんなことばっかり思って…
泣けてきたり…。


芸能人の妊娠報告ですら、聞くのも苦しい…。
虐待して我が子を殺す親が憎い…なんでそんなところには子どもを授けるのよって思ったり…。


そんなまだまだ気持ちの浮き沈みも激しい毎日です….。






今回、自分が死産するまで、私は色んなこと何も知らなくて…

妊娠12w以降の胎児の死亡は、一般的には誘発して分娩して赤ちゃんを産むことも…
出産一時金が出るということも…
死産届けを出すことも…
産後8週は働けないことも…

そして、火葬しなければならないことも、知らなかったし考えたことなんてなかったんです。


とにかく悩んだのは火葬のことでした。

“赤ちゃん産んだらその後どうしたらいいの?”
全く何も知らなくて。

もし、私みたいに何も知らなくて死産になってしまった方の、何かしらの情報としてお役に立てればいいなと、記録に残しておきたいと思います。


輪くん(次男)の心拍停止を知ったのは不妊治療の病院(リプロダクションクリニック東京)でした。
リプロでは手術ができないため、翌日に妊婦健診を受けていた産院に行くように言われました。

輪くんが亡くなってしまったのは13〜14wの間でした。
私はまだ赤ちゃんも小さかったため手術(流産手術:搔把手術)も可能と言われ、手術か分娩かを選択するように言われました。
手術をするとなると、赤ちゃんの姿はもうわからなくなってしまうと。分娩だと誘発して赤ちゃんを出産するので、そのままの赤ちゃんの姿に会うことができる確率が高いと。
どちらになっても、12w以降は火葬が必要。
私は最後に一目赤ちゃんに会いたかったので、分娩を選びました。

分娩をすると産院で決めたこの日、入院の内容(1日目は子宮口を広げて、2日目から誘発して分娩〜)や入院の時の持ち物(下着など)の説明しかありませんでした。

その後、帰宅してからいろんな疑問が…??? 
赤ちゃん入れる棺や保冷剤の準備はどうしたらいいのか?
火葬の手配はどうしたらいいのか?
病院(産院)はどこまでしてくれるの?
全く何もわからなくて…。

病院に電話して聞いてみたら、病院には一応専属?の葬儀屋さんがいて、頼めば全て手配してくれるということはわかったものの、手配したらどこまでやってくれるのかがよく解らず…その詳細が知りたいのに…。
電話に出た師長は「今はそんな葬儀のことよりも、最後にどう赤ちゃんと過ごすかを考えてあげてください」って。
なんとも不親切でした。
私たちだってそんなこと考えたくないけど、でもすごく大事なことですよね。
正直、心拍停止を告げられても、赤ちゃんが亡くなったことを信じられなかったし、認めたくなかったし、火葬のことなんて考えたくもなかったし、正直とても考える気力なんてありませんでした。
でも、愛しい我が子に最後にしてあげられること。よくわからないまま、適当にお見送りなんてしたくない。
そう思って夫が動き出しました。
私は不育症の検査で引っかかってバイアスピリンを内服していたので、入院までに1週間の期間がありました。


夫の知り合いに葬儀屋で働いてる方がいたので、電話で話を聞いてみました。
病院には大抵専属の葬儀屋がいるが、大抵割高。できれば自分たちで探してお願いした方がよいと。

そこで、疑問が。
そもそも葬儀屋さんって必要なの?

近隣の火葬場を調べたら、火葬するのにだいたい胎児だと2-3万位。

葬儀屋のHP見ると、10数万円〜って。
赤ちゃんだから、告別式とか儀式的なそういうのはいらないし、霊きゅう車だっていらない。
何にそんなにお金がかかるのか?そこまでのお金を払って葬儀屋さんがしてくれることって?

とある葬儀屋さんに確認したら、この時の私たちに必要なことでしてくれるのは大まかに
◎棺や保冷剤(ドライアイス?)の準備
◎遺体の保管
◎死産届け・埋葬許可書の手続き
◎火葬場の手続きと当日の案内等(火葬場に来てくれる)
この4つくらいでした。


正直、これだけで10万円以上もすることにビックリで。
棺なんて、ネットでもかわいい赤ちゃん(胎児)用のも売ってるし、
死産届けなんて役所行けばすぐだし、
火葬場の手続きなんて自分たちでもできるし、当日の案内とか別にいらないし。てか、見知らぬ人に来て欲しくないし。
唯一して欲しいのはドライアイスの準備くらいでした。

これだけのために10数万かけるのはちょっとね…と夫と話しました。
必要ならもちろんお金も払ってやるけど…自分たちでもできそうなことに、わざわざ高額出して頼んでやってもらう意味はあるのかな?って。
これからもまだ不妊治療のお金だってかかるし、そんなにお金をかけたくないってのも正直なところでした。

でも1番は…自分たちでもできる内容を高額取られるのが、ぼったくられてるような、輪くんの次男の死を利用されてるみたいで嫌な気持ちがありました。
それに、入院中にも葬儀屋さんとか知らない人に来て欲しくないってのもありました。

でも、本来葬儀屋さんてそういう商売なわけで、亡くなった命を扱い、人を動かす仕事だから、きっとこのくらいお金がかかるのは当然と言えば当然なのかもしれません。

なので、葬儀屋さんも葬儀屋さんを使用した方々を非難してるわけではありません。気分害されたらごめんなさい。
ただ単に私たちがケチな夫婦なんだとでも思ってください。


そして、悩んだ結果、全て自分たちでやろうってことに決めました。
ちなみに、病院では今まで葬儀屋通さなかった人達はいないって言われました

ですが…

まだまだ無知な私たちは…
まさか火葬をするのに葬儀屋を通さないとできないところがあるなんてことを知りませんでした。

私たちの住んでる東京都足◯区の近郊の火葬場はほとんどが葬儀屋さんを通さないと、火葬ができないというところでした。

せっかく自分たちでやろうって決めたのに…
まさかの展開でした。


そこで夫が、葬儀屋を通さなくても、直接自分たちで火葬の申し込みをできるところを探し始めました。


足◯区から都内で1番近そうなところで
瑞江葬儀所(江戸川区)がありました。


その前に火葬をお願いするには…
まず、分娩後に医師が記入した死産届けを、自分の住んでるところの役所または分娩(手術)した病院のあるところの役所に死産届けを出します。そこで火葬許可証が発行されます。
火葬するにはその火葬許可証が必ず必要になります。
火葬許可証がないと、遺体を病院から運び出すこともできません。

火葬場での日時の予約の手続きは、その火葬場によって違いました。


この瑞江葬儀所(火葬場)は
FAXで火葬許可証を送るだけで予約ができるということでした。分娩前(火葬許可証発行前)の仮予約は不可でした。もうお腹の中で亡くなっていて、ある程度分娩日も決まっていても…不可です。
胎児の火葬時間は朝の1番早い時間のみ。
電話すると、3-4日先までもう予約がいっぱいということでした。



都内ではありませんが、埼玉県の越谷市にも火葬場がありました。
足◯区からもわりかし近くてよかったのですが、予約を取るのに一回越谷市役所に火葬許可証を持って行っていかなければならなくて…却下してしまいました。
ここは、火葬時間は何時でもよいとのことでした。え?火力とか関係なし?



最終的に、私たちは臨海斎場(大田区)というところで火葬をしました。
こちらは分娩の前から電話で仮予約ができました。私は分娩に2日かかってしまい、その後手術もあって予定よりも退院が伸びてしまいましたが、仮予約日の変更も快くしてくださりました。そして、分娩後は火葬許可証のFAXで予約の確定ができました。
胎児の火葬は朝と夕方の2回ありました。どちらも火力の弱い時間帯なんだそう。
予約も常に埋まってる感じはありませんでした。
実際に火葬を行ったのは朝の時間帯でしたが、その日は私たちともう一組のご家族しかいない感じでした。


臨海斎場の方は電話で丁寧に教えてくれました。
この週数なら、木製よりも紙製の棺の方がよいこと。
できるだけ遺骨を残すために火力の調整もしてくれると。そのかわり、棺の中にはあまり物を入れないで欲しい。特にお金など硬いものは、一緒に入れると火葬中に骨を粉々にしてしまう恐れなどがあるからと。
かわりに、別の箱に遺品などを入れて、一緒に火葬することが可能とのことでした。



前に書いたお見送りまでにしたことと重複してしまいますが…

私たちは棺は入院前に夫が手作りしました。
無地の箱に、かわいいラッピング用紙をはりました。

でも、病院の方ではきちんと紙製の棺が用意されていて(蓋は白地に薄くお花の模様がなされたもの)、出産後はずっとそこに入れてもらっていました。

出産後の初対面の時。
病院の方でお布団も用意されていて、こんな感じで折り鶴も頭の方にあるお花も病院の方が入れてくれて連れてきてくれました。



私達は退院の翌日(出産から3日後)に火葬をしました。
輪くんが産まれてきてくれてから、火葬までの期間は約3日間。

入院中は保冷剤は病院の方で交換してくれていました。
輪くんに面会したい時はさらに棺の箱の周りにも保冷剤を敷き詰めて、助産師さんが連れてきてくれました。
面会の時は病室(個室)も、冷房を付けて涼しくしました。この時のために羽織があった方がよいかもしれません。なんなら、ニット帽もあってもいいかも。冷房付けてたら頭もけっこう冷んやり寒くて頭痛くなりそうで(それじゃなくても入院中は頭痛があった)、私はタオルを頭にかぶったりしてました。
面会時間以外はどのように保管されていたのかはわかりません。
保冷剤はドライアイスではなく、普通の保冷剤でした。

帰宅後は、引く方もいらっしゃるかもしれませんが…自宅の冷蔵庫に入ってもらっていました。
結局、そこしか1番冷たい場所は用意できなくて。
最後の夜(火葬の前夜)は、ある程度腐敗が進むのも割り切って、保冷剤を敷き詰めて輪くんも一緒に家族みんなのお布団の横に置いて寝ました。



最終的に、輪くん本人は手作りのおくるみに包んで、病院からいただいた棺に入れてお見送りをしました。




そして、夫が手作りした方の棺の中に、いろんなものを入れて一緒に火葬しました。
★私たちからのお手紙
★折り鶴
★金メダル(折り紙で夫が作った)
★家族写真
★お花(生花ではなく紙でできたもの)
★渡し賃





お見送り(火葬)は夫と私と長男と3人だけで行きました。
はじめは私たちの両親にも来て欲しいなって思ったりもしたんですけど…

いざ火葬となったら、両親にも誰にも来て欲しくないって思った自分がいて。
孫が火葬される辛い姿を見せたくないってのもあったんですけど、
自分が泣く姿とかも見せたくなくて…
最後は家族3人だけでお見送りしました。


火葬はあっという間でした。
9:00からの予約で、8:45位には火葬場に到着。
受付して5分くらいですぐに火葬炉のところに呼ばれて…
お経とかもないから、
そこで私たちの心の準備ができたら、もうすぐに火葬で。
え?もう?って感じでした。

棺の蓋をなかなか閉められませんでした。
かわいいかわいい我が子を
手放したくなかった。
行って欲しくなかった。
でも…夫が泣きながら「このままもかわいそうだから、天国に行かせてあげよう」って言って。
最後に抱っこしてギュと抱きしめて、泣く泣くお別れをしました。

火葬炉の扉が閉まる瞬間、本当に辛かったです。
すぐにはその場を離れられませんでした。

少し落ち着いてから、火葬炉の前に用意されていたお焼香をあげて待合室に行きました。

15-20分位で火葬は終わりました。

輪くんが亡くなったのは13-14wで、身長9cm・体重たったの30gでした。
遺骨は残らないことも覚悟していて、もし残らなかったら一緒に火葬した渡し賃を骨壷に入れようかとも思っていたんですが、
頭蓋骨、肋骨、大腿骨かな?とわかるくらい、思ったよりも遺骨は残ってくれました。


骨壷と骨袋は火葬場で用意されていました。
骨壷も骨袋も両方白いものでした。
ネットなんかを見ると、可愛いものも売ってるみたいです。


遺骨を受け取ったら終了。
身体よりも大きい骨壷に入った我が子を連れて、家族4人で帰宅しました。


火葬の服装は、胎児だと喪服を着ない方もけっこういるみたいですが、夫はそこはちゃんと喪服にしたいと言い、私たちは喪服、長男には白と黒系の手持ちの洋服を着せて行きました。


火葬の金額は骨壷・骨袋も含めて¥20800でした。
臨海斎場のある大田区やその近辺の区民の方だと料金が安くなるみたいで、胎児だと¥10000くらいだそうです。



火葬場を探すのはちょっと大変だったけど、結果的には葬儀屋通さなくても全て自分たちで出来たし、納得いくようにできたので良かったと思っています。


ちなみに、我が家はお墓がないので埋葬はしていません。
輪くんには申し訳ないなと思いつつ…いつか自分たちが亡くなってお墓に入る時が来たら、一緒に入れてあげたいと思っています。

死産された方で、骨壷がおうちにあるのが辛いって方は結構いるみたいで。お寺に預ける方なんかもいるみたいですが。

私は逆で、手放したくなくて、一緒に居たくて、むしろ側にあるほうが安心できるというか…
いつも骨壷に手を合わせてお花をあげて、抱っこして語りかけて、確かに我が子が存在したことを確認しています。



それと火葬以外の現実的なお金の話。
今回、私は分娩に2日かかった+手術もしたので、入院費は出産育児一時金の42万では足りず、4万ちょっとオーバーしました。
お部屋も個室でシャワートイレ付きの病院の中で1番高い部屋だったのもあるんですが。
でも大抵の方は42万でお釣りがくるみたいです?

私は手術もしたので、医療保険がおりました。
医療保険は2つ入ってて(1つは私が10代の時から親がかけてくれていたもので、もう1つは自分でかけていたものです)、1つは12万5千円、もう1つは15万円がおりました。

結果、プラスですが…

私は不妊治療で授かったので、これまで移植したり毎日打ってたヘパリン代なんかを考えるとマイナスだし…
次の移植の足しにはなるのでありがたいですが…

そんなお金なんていらないから、
元気な子産みたかった。
輪くんを元気に産みたかったです。


胎児でも、
本当に、
我が子の死は辛い。
火葬も辛い。


こんな辛いこと、経験する人が1人でも少ないことを祈りたいです。