米が市場から消えてかなりの日数が経つ。人々は今、食べる米探しに必死である。そして、今日ようやく坂本農林水産大臣が米不足について会見を行った。(昼のニュースでこの話を聞き、昼食を取りながらこのブログが書いている)
「さてどんな説明があるのか」「備蓄米の放出はあるのか」に、多くの人が注目しただろう。結論から言うと、「備蓄米の放出などはしない。間もなく新米が流通するので、品薄状態は徐々に回復する」との見解だった。
つまり取り立てた対策は取らないということである。確かに安易に備蓄米を市場に出せば米価に大きな影響が出るので話は納得はできる。
イラついたのは「必要な量だけコメを買い求めるなど、落ち着いた購買行動をお願いしたい」との部分だ。
店の棚から米が消えて久しく、たまに入荷したとしても数人が買い求めただけすぐになくなる。だから否応なく麺やパン類を代用にしているというのに。「
会見で人々が期待したのは、例えば「市場に米が出回らず申し訳ない。解消のために抱えている在庫をすぐに放出するよう各所に通達する」という話ではなかったのか。だとすれば残念ながら会見内容は、街のスーパーの経営者に尋ねた時の答えと変わらない。
大臣が米に困るわけはない。だから余計ひとこと言いたくなる。「あなたは何度、店の米売り場に足を運んだのですか。その発言、人によっては反感買いますよ」と。