351.オリーブは手間がかかる |  雑想 What do you think of this? Hiro's weblog 

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#音楽とスポーツとガーデニングとアンティークが好きで、日常の出来事への思いなども自由気ままに綴っています。

かれこれ十数年前、行きつけの園芸店の店主から「このところオリーブを求める人が急に増えてきた」と聞かされた。それから何年もしないうちに、この言葉通りあちこちで目にするようになった。シルバーグリーンの葉色は美しく、地中海の香りが漂うだけに、見る分にはとても魅力的だ。

しかし、育てるとなると難しさがいくつかある。ひとつは成長の速さ。近所の塀沿いに1メートルほどの苗があるなあと思っていたら、何年もしないうち倍の高さになり、いつの間にか切られていた。成長の速さは手間に直結するだけに扱いに困ったのだろう。

オリーブは樹形から直立型と広がり型に分かれる。直立型のアドバンテージは何と言っても省スペース。

中でもシプレッシーノ(チプレッシーノ)はイタリア語でイトスギを表すように垂直に成長するので、鉢植えを選べば比較的育てやすい。我が家でもいくつかの直立型からこれを選んだ。ちなみに自家不和合性なので、結実には多くの品種で異なる2本が必要になる。

↓ (購入して2年目。13号鉢なので、それなりに成長しているのがおわかりいただける?)

 


 

もうひとつの難しさは害虫が付きやすい点。天敵と言っても過言ではないオリーブアナアキゾウムシ対策にはスミチオン乳剤が必須になる。また、ハマキムシも避け難く、こちらにはゼンターリ顆粒水和剤が欠かせない。あとはスズメガの幼虫。この虫に関しては私の知る限り捕殺以外、駆除方法がない。

こう考えると、オリーブはイメージで安易に選ぶ樹木ではないのかもしれない。メンテナンスが面倒、虫が苦手ならやめるべき。これが私の結論である。