326 アメリカンテーストの街「横浜本牧」 |  雑想 What do you think of this? Hiro's weblog 

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#音楽とスポーツとガーデニングとアンティークが好きで、日常の出来事への思いなども自由気ままに綴っています。

 横浜の本牧。友人宅がある関係で何度か足を運んでいる。ご存知の方もいらっしゃると思うが、かつてここは米軍に接収されていた。
 
 

 
 そのことから「フェンスの向こうのアメリカ」と呼ばれ、彼らの豊かな生活は日本人にとって羨望の的だった。やがてアメリカ人居住者の利用する飲食店ができ、本牧はアメリカンテーストの街になる。

最寄りの駅が遠いことを住民は自虐的に「陸の孤島」と言うが、海は近い、三溪園に代表されるような公園が多い。そして、何より古くからの家や店舗がいくつも残っているのがいい。多少の不便を差し引いて余りある魅力だ。

この本牧、実は世界的には富士山とともに知られた日本の場所。そう、葛飾北斎が描いた世界的な名画「神奈川沖浪裏」の舞台なのである。もっとも実際に訪れても、ジャポニズムを代表するこの絵とはおよそ結びつかない。しかし、それがまたおもしろくもある。

 

 


 

 夕暮れ、お決まりの店で友人とジャズを聴きながら厚切りのステーキを食べた。少々塩気の強い味わいに時はいつしかスリップ。かつて駐留したアメリカ人への羨望を今、私は友人に抱いている。