12月25日、クリスマス当日ながらすでにイベントは終わった感があって、街は早くもお正月の準備がスタート。
クリスマスはキリスト教のお祝い。ところがその1週間後には日本中が神道や仏教の信者に変身していく。
仏教と神道も一緒に並べられるようにもともとはゴチャゴチャで、寺の一角に小さな鳥居があるのは珍しくなかった。
そんなことから我々は海外に出て「宗教は?」と尋ねられると、どうしても「無宗教」と答えることになる。
実際、日本人の多くは本当の意味で信教がない。だから歴史も生活とも無関係なハロウィン、クリスマスへの抵抗がなく、形ばかりの十字を切った直後に、神社で二礼二拍一礼するのも平気なのだ。
江戸時代、命を懸けてマリアの踏み絵を守ったキリシタンの信者がこの様子を見たら、きっと卒倒するだろう。
しかし、この信教に関係なく何にでも飛びつく、悪く言えば節操のなさが日本の長所ではないか。
Far East(ファリスト)、日本は古来、大陸から文化や経済が流れ着く最終地点。多様な物を受け入れ消化せずにはいられなかった。
外から見れば節操がなく映るかもしれないが、この多様な変化こそが日本の強み、今に繋がる力なのだと思う。