088.進学するすべての生徒に大学入学共通テストを |  雑想 What do you think of this? Hiro's weblog 

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明日から大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が始まる。このテストの目的を文部科学省は「大学入学希望者を対象に、高等学校段階における基礎的な学習の達成 の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的とする。このため、各教科・科目の特質に応じ、知識・技能を十分有しているかの評価も行 いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価を行うものとする」と述べている。

簡単に言えば、「大学に行くために必要な学力が身についているかをテストする」ということ。以前の試験と違って国公立大学だけでなく、多くの私立大学が参加するようになり、試験の色彩がある種、資格試験となった形だ。大学進学のために高校卒業程度の学力が求められるのは当然で、とても望ましいテストの在り方だと思う。

しかし、大学の付属高校やAO入試、推薦入学などだと、すでにもう進学が決まっていてテストの対象外なのが納得できない。これらの生徒にも「試験をパスしなければならない」とすべきだ。仮にそうなったとしても、付属校の生徒は共通テストさえ受かればあとはそのまま進学できるのだから、その高校を選んだメリットはなくならない。

もしかすると「それではスポーツに打ち込むことができない」などの反論があるかもしれないが、それは高校生の本分をわかっていない。学校は生徒に対して等しく指導してこそ掲げた理想に近づくというもの。むしろ率先して「共通テスト、頑張れ!」と言うべきである。

もっとも大学卒業の学歴がどれだけ役に立つかはかなり疑問で、今時、大学卒が社会に出てから成功の手形と考えるようなお人好しはそうはいない。