『あっ、ユンホ公爵が戻ってきたぞ!!』

誰かが、そう大きな声を出してくれた。

『ユンホ。どこいってたんだ!

勝手に結婚式の最中にいなくなって。

って、その後ろの奴はなんだ。』

父親が怒って俺に近づいてきた。

『彼は、僕の恋人のキム・ジェジュンくんです。

僕のために、こんなとこまできてくれた勇気ある人です。

僕は、彼と結婚します。

自分の心に嘘はつきたくない。』

はっきり、そういいみんなの前でグイッと自分の方にジェジュンを引きつけた。

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綺麗な人!!

周りが、ジェジュンをみて騒ぎはじめた。

『どこの馬の骨ともわからんやつと結婚するっていうのか!

しかも、男じゃないか!!』

父親は、ブチ切れた。


『ちょっと、待ちたまえ。チョンくん。

実にお似合いのカップルじゃないか!』

そこに、現れたのは国王だった。

『国王!わざわざ、私の結婚式にいらしたのですか?』

ユンホは、ビックリしながらも国王の前に膝をつけてお辞儀した。

『いやいや。優秀な者の結婚式。

遅れてしまったが、なんと美しいカップルで見惚れてしまったわ。

こんなに、お似合いのカップル世界中探してもおらんじゃろ!

性別なんて関係ない。

わしが、君たちの結婚を認めてやろう!』



こうして、俺たちは世界ではじめて男同士で結婚が認められたカップルとなったのだった。

ユノ、ジェジュン結婚おめでとう(*^_^*)

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☆おしまい☆


ユンジェ結婚記念日が6月10日なのに、6月10日からはじめてすいませんでした(~_~;)

それなのに、毎日訪問してくださる方にはとても感謝してます!

ユンジェにたくさんの愛をありがとう!

これからも、兵役に行ってても関係なく応援していきましょう!!


結局、俺は父親が決めた人に会うことになった。

6月8日顔合わせ。

可愛らしくとても綺麗な女性だった。

話しやすい人で申し分ない。

断る理由はない・・・。

だけど妹みたいな感じだった。

俺には、妹が実際にいるから同じように扱えば同じような反応が返ってくる。

楽だから、一生一緒にいても疲れないだろう。

そう思い、この結婚を承諾することにした。

そして、すぐに6月10日がやってきた。

『みんなの前で持ち上げてぐるぐるしてほしい?仕方ないなぁ。』

彼女の願いで俺は、結婚式の時抱き上げてぐるぐるした・・・。

ぐるぐるした時に、俺は信じられないものを眼にした。

ジェジュン!!!!!

夢でみたジェジュンと瓜二つの人がこちらをみていた。

『・・・ごめん。俺、いかなきゃ!!』

自然と足がジェジュンの方に向かっていた。

『ユノさん、結婚式の最中よ!どこ行くのよー!!!!!』

彼女は、叫んでいた。

周りもザワザワしていた。

だけど、この足は止められなかった。

彼がいた方に走った。

彼は、もうその場にはいなかったけど走って探し続けた。

そうして、以前チャンミンさんを追いかけて落ちた川に行くとそこにジェジュンがいた。

『ジェジュン!!』

俺は、思いっきり叫んだ。


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『どうして追ってきたの?ユノ、結婚式の最中だっただろ?』

彼は、悲しそうに小さい声でボソッと話した。

『ジェジュン、君なんだね。本当に、本当に君なんだのね?』

俺は、夢にみた彼が現実の世界にいてとてもビックリした。

未来に行ったのは夢じゃなかったんだ。

『そうだよ。でも、すぐ未来に帰る。

君が幸せそうな姿をみれてよかった。』

ジェジュンが、捻くれた言葉を口にする。

『なに言ってるんだよ。俺と結婚するために未来にきてくれたんだろ?

すまない。

俺、未来に行ったこと夢だと思ってたんだ。

それで、未来から帰ってきたら結婚がいきなり決まってて、妹みたいな感じだったからつい。

それでも、ジェジュンが架空の人物じゃないなら話は別だ。

すぐに、父上にあわせて話をつける。

俺が本当に愛しているのは君だって何年かかっても説得する。

だから、ついてきてくれ!!』

俺は、ジェジュンの手をひっぱったが振りほどかれた。

『おぃ、俺はそんなに何年も待てないよ!

今すぐ結婚したい。』


ジェジュンは、そんなことを言った。

『うん、わかった。今すぐ、結婚しよう。

君は、誰もが認めるほどの美しさを持ってる。

誰にも文句なんか言わせない。』

そして、俺はジェジュンと手を繋いで結婚式に戻った。

※画像お借りしました。
川に飛び込んだのに俺は全く濡れていなかった。

着いた先は大きな屋敷の庭のようだ。

無事に過去にきたのか?

遠くから、パレードが行われてるような音楽が聞こえてきた。

えっ?もしかして、もうユノの結婚式?

早くね?

ユノにも、逢ってないのにいきなり誓いのなんちゃらに割って入っていかなきゃいけないのかよ!!!!!

さすがに、ないだろ。

ってー、俺。

こんなこと考えてる場合じゃない!!

未来に戻れないこの状況。

後先、考えてられないだろ!!

俺は、華やかな音楽が聴こえる方向に全力で走った。


そうして、走った先にユノが見えた。

だけど、花嫁を持ち上げて彼はとても幸せそうにしていた。

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・・・。

過去にきた俺が馬鹿だった。

ユノ、とっても幸せそうじゃん。

花嫁から奪いにいく?

いやいや、空気読めって感じだろ。

みてわかるじゃん。

入り込む余地なんて男の俺にあるわけない。

俺は、トボトボとユノに背を向けてその場をあとにした。

※画像お借りしました。