結局、俺は父親が決めた人に会うことになった。
6月8日顔合わせ。
可愛らしくとても綺麗な女性だった。
話しやすい人で申し分ない。
断る理由はない・・・。
だけど妹みたいな感じだった。
俺には、妹が実際にいるから同じように扱えば同じような反応が返ってくる。
楽だから、一生一緒にいても疲れないだろう。
そう思い、この結婚を承諾することにした。
そして、すぐに6月10日がやってきた。
『みんなの前で持ち上げてぐるぐるしてほしい?仕方ないなぁ。』
彼女の願いで俺は、結婚式の時抱き上げてぐるぐるした・・・。
ぐるぐるした時に、俺は信じられないものを眼にした。
ジェジュン!!!!!
夢でみたジェジュンと瓜二つの人がこちらをみていた。
『・・・ごめん。俺、いかなきゃ!!』
自然と足がジェジュンの方に向かっていた。
『ユノさん、結婚式の最中よ!どこ行くのよー!!!!!』
彼女は、叫んでいた。
周りもザワザワしていた。
だけど、この足は止められなかった。
彼がいた方に走った。
彼は、もうその場にはいなかったけど走って探し続けた。
そうして、以前チャンミンさんを追いかけて落ちた川に行くとそこにジェジュンがいた。
『ジェジュン!!』
俺は、思いっきり叫んだ。
彼は、悲しそうに小さい声でボソッと話した。
『ジェジュン、君なんだね。本当に、本当に君なんだのね?』
俺は、夢にみた彼が現実の世界にいてとてもビックリした。
未来に行ったのは夢じゃなかったんだ。
『そうだよ。でも、すぐ未来に帰る。
君が幸せそうな姿をみれてよかった。』
ジェジュンが、捻くれた言葉を口にする。
『なに言ってるんだよ。俺と結婚するために未来にきてくれたんだろ?
すまない。
俺、未来に行ったこと夢だと思ってたんだ。
それで、未来から帰ってきたら結婚がいきなり決まってて、妹みたいな感じだったからつい。
それでも、ジェジュンが架空の人物じゃないなら話は別だ。
すぐに、父上にあわせて話をつける。
俺が本当に愛しているのは君だって何年かかっても説得する。
だから、ついてきてくれ!!』
俺は、ジェジュンの手をひっぱったが振りほどかれた。
『おぃ、俺はそんなに何年も待てないよ!
今すぐ結婚したい。』
ジェジュンは、そんなことを言った。
『うん、わかった。今すぐ、結婚しよう。
君は、誰もが認めるほどの美しさを持ってる。
誰にも文句なんか言わせない。』
そして、俺はジェジュンと手を繋いで結婚式に戻った。
※画像お借りしました。