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もも院長のブログ

なんやかんやつぶやいていきます

こんにちは

 

もも院長です

 

夜になると

なんだかイライラしてしまう


ちょっとしたことで

怒りっぽくなったり

集中できなくなったり
 

そんな自分を

「性格だから仕方ない」

と思っていませんか

 

 

実はそのイライラ

体のバランスから来ていることもあります


東洋医学では

感情と深く関わる臓

「肝」の働きが乱れると

心が落ち着かなくなり

イライラが生じると考えます


肝は血を蔵し

気の流れを調整する臓で

ストレスや過労が続くと

「肝気鬱結」

という状態になり

胸のつかえやため息

頭痛、怒りっぽさが

現れることがあります


さらに進むと

「肝火上炎」となり

顔のほてりや目の充血

強い苛立ちを引き起こすこともあります

 

現代医学の視点では

この状態は

脳の扁桃体の過活動や

セロトニンの低下

自律神経の乱れと

関連しています


ストレスが長引くと

交感神経が優位に傾き

心拍数や血圧の上昇

不安や焦燥感が強くなるのです


興味深いのは

肝気鬱結による胸脇部の張り感が

横隔膜や肋間筋の

緊張と重なることもあり

東洋医学と現代医学の

説明が自然に重なって見えてくる点です

 

こうしたときに活用されるのがツボです


足の甲にある太衝は

肝経の代表的なツボで

滞った気を流す作用があります


手首の内側にある

内関は胸のつかえや不安感を和らげ

自律神経を整える効果が期待できます


頭頂に位置する

百会は全身の気を引き上げ

精神を安定させる働きがあります

 

東洋医学では

「肝の気を流し、火を鎮める」

現代医学では

「自律神経や情動中枢の過活動を鎮める」


異なる言葉で表現されていても

目指す方向は同じです

 

イライラは性格の問題ではなく

体のバランスの乱れによって

生じることも多くあります


だからこそ鍼灸による調整が有効で

心と体がつながっていることを

実感できるきっかけにもなります


体のサインとしてイライラを受け止め

日常の中で少しずつ整えていくことが

自然な気持ちの落ち着きにつながるのです