世界的に気候変動期なのか、台風大雨地震と災害に、ミサイルだ迎撃だと不穏な空気の近頃ですが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。

 人智の及ばぬ災害は避けようも無いけれど、勇ましい煽り言葉に乗せられて右往左往するのも情けねー世間でやす。

 明け方に爺ちゃんの夢を見て、胡坐かいて煙管で一服していた爺ちゃんが、ポンと煙草を煙草盆に打ちつけて、なんともトチ狂った世間じゃねーかぃ。おめーどーなんでぃ。と言うので、どう応えたのか覚えていないけど目が覚めた。

 爺ちゃんは関東大震災の時に、朝鮮人の職工仲間を守ったりしたから震災の時の虐殺も知っていたんだども。どうもそんな事は無かったことにしたい人々もいるようで。6,000人は数字が嘘だとかデマだとかって。そりゃあぁた量で計るもんじゃあるめえし、10人ならいいだろうって話でもないやねぇ。ある物を無いとは言えないって言葉もあったじゃありやせんか。

 先日もツイッターでヘンな女プロフの奴に、極左の活動家の嘘つきの低脳だと罵られましたが、へぇーあちしは何の活動してるのかなぁと。こういう、イデオロヂー以前に人に対しての礼節も尊重も無い人が増えているよね。

 言葉が壊れているなぁと思うことが多い近頃だけど。ツイッターは文字制限のせいかインパクトのある強い言葉を多くみかける。疑義を述べようとすると底辺に憤りのような気持があるから、どうしても強い言葉になりがちなんだろうが。くたびれる。

 政治家の言葉もキャッチとツカミみたいな向う受けを狙って発せられることが多くって時々呆れるけど、「異次元の制裁」って。い、異次元ねぇ・・凄いやね、次元も超えちゃうんだぁ。

 TVのニュースもね。北の暴走、北朝鮮の挑発とかお嬢さんアナウンサーがシレっと言うんだけど。暴走しているのは北だけなんだろうかねぇ。スイスやドイツの首相も調停の方策を求めて発言しているけど。米国の挑発が極東の対立を煽って、どんどん米国軍産の武器を日韓に売りたいですーとかはないことなのかね。目の飛び出そうな値段の欠陥オスプレイとかさ。

 まぁ実際ミサイル来たら、バケツリレーも竹槍も無駄で避ける間もないし。原発もあるからね。米国も北も大言壮語の罵りあいチキンレースだろうけど。どさくさまぎれにひどい政策がぼろぼろ通されたり、森カケの蕎麦屋問題も消えちゃうしね。案外、北の脅威は美味しいのかもしんねえね。

 ってわけで、ネットを離れて映画ばかり観てるので一日2本は観てるから360日x2=720本は結構な数字。映画学科の学生時代は年間380本観た年もあるけどね。それがささやかでも出来る状態ってのはありがてぇことよね。食材の値上がりは泣けるけど。

 ネットを離れるのにはね旅が一番なんだけど。遠出ができない哀しさよ。地中海あたりで冷えたシェリーでも飲みつつぼんやり街を眺めたり。美術館をぶらぶら巡ったりしてぇでやすが。

 最近観た中で「裏切りの戦場」はフランスのニューカレドニアの虐殺がテーマの10年がかりの労作。「EVA」はシッチェス映画祭のスペインの秀逸なファンタジー。スペイン映画って映像美がたまらなくセンスが良くて、こういう美的感覚世界はCGの技術とかではないんだよね。機会があったらぜひ。

 「処刑人Ⅱ」はお馬鹿アクションなんだけど。①も面白くてそれから10年経って役者も年取ったけど。セイントを名乗る双子の兄弟が悪党マフイアをぶっちめる話ね。くさくさしている時だったから腐った悪党はやっちまいなぁーと。突然、凶暴な気持が沸いちまうのでありやした。

 何かと疲れる時代ではあるけど、生きていりゃこその人生で。急な冷えにご注意なすって。また、顔出しますね。