天窓にカラスや鳩が停まると、スペインの家の三匹の猫は雄だけが、カカカッツと喉を鳴らして威嚇したけど。あれは威嚇だったのかなぁ。

 トランプは、選挙中からメキシコやメキシコ人を冒涜するような発言を度々してきたんだけど。中南米支配の過去政策がキューバを除いて首尾よくいって。更にいまや、左派政権つぶしが経済侵略によって成果を上げているから大変思い上がっているんだろうね。

 一番身近な隣国を敵視するっていうのは、国内を一色にする方法で何処の国でも使っている。けれど米国は広大でロス辺りから南で移民排除なんてできるはずもない。なんのかの言ってもメキシコは親米派であって安価な労働力や農産物の提供国だ。だから麻薬カルテルだって上手く使って目こぼししてきたんだよね。

 ところがNAFTAの締結でメキシコの農家が壊滅的な打撃を受けた。モンサントンや単一種の生産もその要因で。韓国も同様な事が起きている。TPPはたぶん流れるだろうが、トランプは日本にNAFTAを押し付けてくるだろうと推測できるよね。より米国企業に有利な条件でね。

 内田さんがツイッターで述べていたけど。
「メキシコは当てにしていた税収も雇用も経済波及効果もぜんぶ消えてしまった上に「メキシコ人が入れないように壁作るから費用出せ」と言われているんですよ。NAFTAを盾にとってメキシコのトウモロコシ産業を壊滅させておいて、今度はNAFTA があるせいで米国内の雇用が減るから止めるって。

 僕がメキシコ市民だったら、「ふざんけんなこの野郎。じゃあ、テキサス返せ、カリフォルニア返せ、アリゾナもニューメキシコももとはうちの土地じゃないか」と無理と知りつつ言いたくなりますよ。トランプは「メキシコ人によるテロ」リスクをゼロ査定しているんですかね」

 その通りまったく舐めた話なんだが、前にも取上げたようにメキシコには地方に自治の村やチアパス州にはサパテシズタの市もあって、あまり追い詰めると窮鼠猫を噛むようなこともおきかねない。

 米墨(べいぼく)戦争って1846年にテキサスの所属をめぐって米国とメキシコの戦争があった。スペインからの独立革命戦争の後で、疲弊していたメキシコが結果的にはルイジアナ、カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコなど失ったのよね。革命や戦争のDNAも流れている人々。

 ふだん、てれってれっしてテキーラ飲んでいるけど、やるときはやるぜっ!にならないとも限らない。足元の蟻を舐めてると蟻の一穴の例えもあるからね。戦争を煽るつもりは毛頭ないけど。

 それにしても、経済学者とやらがTVでトランプを称賛してて。日本の経済は飛躍的によくなるとか別の番組でも別の経済学者が言ってるんだけど。日本は窮鼠であるって意識がないからねぇ。自分を猫だと思ってる鼠は喰われるだけだね。