たぶん、グルメって言葉を知ったのは、開高健さんの著作だったような記憶がある。彼はグルメにしてグルマンだと。

 グルメって元はフランス語で、食通っていうか食の知識の深い人を言って、グルマンの方は美食家のように言うのかな。大食家の意味もあるようで、開高さんはグルメにしてグルマンだったと思うが。

 自分はグルメでもグルマンでもない。仕事絡みもあって五つ星だ三つ星だとかのレストランも結構行って、隠しだま的美味しいレストラン探訪もしたことはあるんだけど。

 何処の国へ行っても、家庭料理やお惣菜が一番だなぁと思う。どんなに美味といわれても、ラーメン店に二時間も並ぶ気はまったく起こらない。ふらりと入って手軽に美味しく食べられるのがラーメンだろうがぁ。

 我が家は、ほぼ毎日昼食はラーメンなんだけど、自分好みに具材を工夫したり手を掛けて、われながら美味しいと思うんで外で食べてもあまり感動しない。美味しいラーメンの台湾料理屋さんも無くなったし。

 朝、珈琲飲みながらTVつけたら、オリンピック問題やっていて、それは何処の国もやってるとか、建前と本音があるんだから裏でやらないと招致できないとか、コンサルタントってそんなもんとか。ここでやめてはならないとか。こういうコメンテーターのおっさん達が日本なんだなぁと呆れてながめる。日テレだったか、急いでチャンネル変えてっと。

 そうしたら、日本のエンゲル係数が数年急上昇しているって話をやっていて。こまかいデータの算出方法はあるんだけど、要するに消費支出のうち食費の占める割合が高いってことよね。この食費に酒類とかを含めるか外食費をいれるかとかはあるようだけど。

 日本の食材が安いか高いかは収入との関係もあるし受け止め方も色々でしょう。外食費全体は安いと思ったり食材は高いなぁと実感したり。

 こないだもネットで、国産の大蒜がいように高いって話をしていて、一個(スペインでは一つ頭 una cabeza)って呼ぶんだけど350円とかする。中国産だと6個位はいっていて同じ値段だもの、そっちに手が伸びるよね。焼き大蒜とか揚げ大蒜とかにすると味が違うのかもしれないが。それにしても高すぎると。八百屋の店先で佇んでしまうわ。

 スペインは、いつもエンゲル係数が高い国にはいっているんだけど。ワインとか酒類と外食率が高いらしい。だって食材はほんと安い。農業自給率130%は大きいよね。でもバルの盛況ぶりを見ていると、とにかく食べる事にエネルギーがある人達だからね。

 日本のエンゲル係数の急上昇は、収入との割合で当然だろうと頷けるが。食べるのに精一杯で、自炊の方が金が掛かるで、ファスト系とコンビニ外食って悲しいよね。

 伸び盛りの若い独り者の食を想像すると愉しい食事は浮かばない。本やCDや趣味にも金が掛けられないってことだし。大学生もいまや奨学金でワンコイン暮らしとは気の毒なような。

 スペイン人は貯蓄しない傾向があって使っちゃうのは、医療、教育無料で家とか部屋持ちが多いとか、年金がまだいきてるかだと思うけれど。エンゲル係数だけでない日本の貧困は大きいよね。

 向かいの通りの公園の空き地を見ると作物作りたくなるが、悲しい都会暮らしはベランダプランターがせいぜい。青紫蘇とかバジルとかハーヴ類だけでなくもう少し食材になるような物を作りたいが。ベランダは避難通路だってことらしいし。都会の食生活サバイバルはハードだぜ。

 昨日、歩くぞーっと町の方まで散歩に出かけて、無印とかユニクロとかちょっと覗いたんだけど。以前に比べると安価でも無いし質が落ちてるなぁって感じる。ベネトンとかシスレーとかサラって若い人のチープシックってことで売れてきたと思うんだけれど。

 最近ティッシュの箱買うと、値段は以前と同じようなもんだけどすぐ無くなる。枚数へってんじゃねと思うのと同じような気がする。

 TVでは、相変わらず舛添問題が取上げられているんだけど、まぁセコイ人だけどさ。次の都知事候補は小池百合子だ稲田だ、石原ノビテルや、橋本、東国原だって、なんか寒気がするような朝のぼやき。