田鶴様の不慮の死に

男達が関わっている事は

間違いなさそうね。


男達を恨む、、

それはやはり男達からの

酷い仕打ちでは。


男達からの酷い仕打ちが

遭ったとすれば、

それは田鶴様の身にと言う事。


そうだ!

確か田鶴様は百姓の娘で

井伊で武家作法を習っていたと

直馬様が仰っていたわ。


井伊に武家の作法を習いに 

来ておったおなごじゃそうな。


武家の作法を習いに?


と言う事は、その方は
武家の者では無いのですね?


ああ、確か百姓の娘だとか。


百姓の娘が武家の作法を、、



お武家様とのご縁談でも
あったのでしょうか?


さぁ、、
もう昔の事ゆえ、
わしにもよく分からぬ。
 

お武家様とのご縁談。

その前に不慮の死。


これは、、!

恨んで当然よね!


だけど、、恨むなら

自分に害をなした男達だけを 

恨めば良いのに。


どうして!

どうして直馬様を!


田鶴様、、

私は貴女を恨みます。


だから、はるちゃんは、
田鶴さんを仕留める色んな罠を
屋敷周辺に仕掛けたんだけど、、


ことごとく失敗したそうだ。


失敗?

どうして?


そうだな、例えば、、


田鶴さんが屋敷の外へ

出て来たら落ちるように
大きな落とし穴を掘り、、

その落とし穴の底に、

拾って来た毬栗を入れている最中に


田鶴さんが不意に屋敷から

出て来る気配に驚き、


咄嗟に身を隠そうとして、


自分で作ったその落とし穴に
飛び込んでしまった、、とか。

(イメージ)


そんな!


こんな話も聞いたなぁ、、


田鶴さんが屋敷から出て来たら

頭の上に落としてやろうと、、


屋根の上に臼を運ぼうと

したんだけど、、


さるかに合戦の要領ね!



ああ、そうだね。


その臼を運ぶ時に

うっかり手が滑り、、


ワァ〜!

臼を自分の足の上に落として、


痛タタタッ


しばらく歩けなかったそうだ。


まぁ!可哀想に。


その他にも、、


怪しい薬売りに化けて

田鶴さんに毒薬を飲ませようと、、


もしかして今度は

白雪姫の要領かしら?


それはどうだろう、、


400年前の日本の話だからね。


ま、でもみんな考える事は

同じって事かもな。


それでどうなったの?


それが、その毒薬作りの為の

毒草を摘んでいたら、


自分が毒にかぶれてしまって、、


しばらく寝込んだそうだ。


ええ〜っ!


笑ったら不謹慎だけど

どうしてそんな事になるの?


そうだろ?

僕も最初に話しを聞いた時は

思わず笑っちゃったよ。


田鶴さんの魔力によって

ヒヒにされたはるちゃんは

歳を取らない。


その他にも、田鶴さんに

魅せられて屋敷に集まって来る

男達を掴まえては、


行っては駄目!

あの女は化け物なのよ!

殺されてしまうわ!


と、一所懸命に説得して

回ったりしたんだけど、、


ヒヒが人の言葉を喋る事に

驚いた男達は、

はるちゃんを化け物扱いして、



誰もはるちゃんの言葉を

真摯に受け止めなかった。


そうだったの、、

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像をお借りしました🙏