あんなに君が目覚めるのを
待っていた彼が居たのに、、
どうして?
ううん、違うの。
あれは私の兄だったの。
貴方があの人を
恋人だと思うと言ったから、
ひろりんちゃん、、
彼は君の恋人だと思う。
そうだと思い込んで混乱して、、
この人は誰なんだろうと
ずっと分からなかったんだけど、
目覚めた瞬間に、、
裕美!
俺だ!兄貴だ!分かるか?
そうか、、
この人は兄だったんだなって!
そうだったのか、、
それに君の本当の名は
裕美ひろみと言うんだね。
美しい名だ。
ひろみだから、
ひろりんちゃん
だったんだね。
ええ、そうなの。
ひろりんちゃんが
無事帰って来た事だし、
早速結婚しよう!
結婚?
ああ、そうだ。
僕はこの日の為に
ちゃんと準備をして来たんだ。
ひろりんちゃん、
僕と結婚してくれるなら
この中に入っている
星のかけらに誓って下さい。
僕はひろりんちゃんが
誓い終わるまで、
顔を上げられない決まりだから
このままで。
今から結婚星のかけらが
誓いの言葉を話すから
お互いに誓いを立てるんだ。
分かったわ。
すると、結婚星の欠片と
言われるものが喋り出した。
私達は、
この無数に煌めく星々の中で
お互いを見つけました。
私はあなただけを見つめます。
あなたも私だけを見つめると
誓いますか?
誓います。
誓います。
それではここに、
2人を夫婦だと認めます。
ひろりんちゃん、
僕達はこれで夫婦になった。
流れ星の君、、
私達が出会ってから
60年が経ったのね。
長かった、、
本当に長かったわ、、
だけど、この広い宇宙の中で
貴方と巡り会えた。
今日に至る全ての日が
今日のこの日を迎える為に
必要な事だったと今は思える。
あの時の交通事故ですら、ね!
僕も同じだ。
初めて君を見た時から、
僕らは見えない糸で
結ばれたんだろう。
それも物凄く太い糸で!
ウフフ、流れ星の君ったら!
この世界では歳を取らない。
何時迄も共に暮らそう!
ええ、
今度こそ貴方から離れないわ。
私、物凄く幸せよ。
それは僕も同じだ。
2人は見つめ合うと微笑み
互いを優しく抱きしめ合った。
よし!
じゃ、そろそろ行こうか。
新婚旅行に向けて出発だ!
はい!
そして2人はこの世界で
何時迄も何時迄も
幸せに暮らしました。
ね、間違いなく
そうなってると思うから、
もうそんなに泣かないで。
彦星の君だったが、、
それでも、流れ星の君は
長年の友人だったのに、、
大好きな友達だったんだよ〜!
大好きな友達だからこそ、
幸せを祈ってあげなくちゃ!
そうだ、、僕の幸せを
あいつは祈ってくれたんだ。
彦星の君は、流れ星の君の言葉を
思い出した。
流れ星の君、、
そうだ!
1日遅れだけど、
七夕の短冊が残っているわ。
そこに願い事を書いたら?
うん、そうする。
そして、彦星の君は
流れ星の君へ心を込めて
短冊に大きくこう書いた。
(イメージ)
流れ星の君へ
ずっと
幸せでいろ
彦星の君
そして、書いた短冊を見て
再びワーワー泣く彦星の君に
織姫は、、
貴方には私が居る。
そうでしょ?
そう言って
優しく彦星の君を抱きしめた。
ありがとう、織姫!
君が大好きだよ!
貴方の側に居たい。
好きな人の側に居られる以上の
幸せなんて何処にも無いから。
そう願ったひろりんちゃんは
好きな人の側に
居られるようになりました。
幸せとは、社会的地位や
お金の有る無しでは図れない。
自分のしたい事が
出来ているかどうか
なんじゃないかと思います。
今夜も星に願いを。
あなたの願いを
あまたに輝く星々の
星の精達が聞いていて、、
内容は全てフィクションです。
画像と動画をお借りしました🙏