そして僕は無事に、


黄泉の国で、元康様達に
再会する事が出来たんだ。

黄泉への入り口を再び開き、

黄泉比良坂を下って行ったんだが


あの時からかなり日も経っていた
事もあり、もう合戦の音も聞こえず
静かなものだった。


そして、黄泉の国に到着して直ぐ
僕は法力で持って来た勾玉から


2羽の鳥を呼び出し命じた。


田鶴さんと元康様の元へ

案内して欲しい。


神のご加護を受けた鳥達は
暗い黄泉の国の空に光を放ち
自分たちの周りを
青空にしながら飛んだ。


僕はその鳥達を頼りに
黄泉の奥深くまで進んだんだ。


黄泉の国の奥深く、、


そうだ。
田鶴さんが
元康様に言っていただろ。
(詳しくは忘れな草をご参照下さい)


ですが、いくらこの所業が
神仏の思し召しとは言え、
私は沢山の殺生をした罪が
ございます。


その為、この黄泉の国でも
1番低い階層におります。

だから、僕は黄泉の奥深く
低い階層へと進んで行った。


だが進んでいくうちに、
鳥達の光が下には届かず
漆黒の闇に包まれて、とうとう
僕の足元すら見えなくなって
しまった。


これはもうどっちを向いて
歩いたら良いのかと
困り果てていたら、鳥達が僕の所に
舞い降りて来てくれてね。

すると、たちまち僕の周囲だけ
が昼間のように明るくなった。


お陰でまた
先に進む事が出来たんだ。


まぁ、良かったわ!
聞いてるだけで
怖くなっちゃった!


そうか。
怖かったらこっちへおいで。


もう食事も終わったし、
さっきみたいにくっついて良いよ。


うん。そうする!


と言うと、SAKURAは直ぐ

春馬に抱きついた。

(春馬にしがみつくイメージ)


春馬さんに何か遭ったらって、

さっきからハラハラして、、



だけど、これなら落ち着いて

話を聞けるわ。



フフフ、、

じゃ、続きを話すよ。


辺りが昼間のように明るくなって
僕はゾッとした。


何で?


それは、見た事もないような

薄気味の悪いものが
僕を取り囲んで居たからだ。


ああ言うのを魑魅魍魎って
言うのかもしれないな。

え〜っ!
それでどうしたの?


だけど奴らは、僕を包む
鳥達が放つ昼間の光の中には
入って来られないようで、
みんな僕を遠巻きに見ていたよ。


そう、、本当に良かった!

でも魑魅魍魎の中で、
1人くらいチャレンジャーな
物怪は居なかったの?

チャレンジャーって?


だから、
私がもし物怪だったら、、


何?この光?


見た事もないだわ!


試しにちょっとだけ

手を入れてみようかな?
なんて思ったと思うの。


で、春馬さんを包む
を入れて、


うわぁ!
熱っっっ!


こりゃ駄目だ〜!


この、凄いですね!



ほら、見て下さい。
光で火傷して痛いです。


って、春馬さんに
感想を言ったと思うわ!

アハハハ!

何だよ、それ!


残念ながら、

そんなSAKURAみたいな

物怪は居ませんでした。


大体相手は物怪なんだよ。

手を火傷して痛いですって、、

そんな風に
僕に泣きついてくるなんて、
僕と一体どんな関係なんだよ?


そうだな。
でもそんなに可愛い物怪なら、、


可哀想に痛かったね。

痛いの痛いの飛んでけ〜!
って、キスしてあげようかな。

春馬はそう言うと、


自分に抱きついている
SAKURAに優しくキスをした。

(春馬にしがみつくイメージ)


ウフフ!
それが良いわ!
大賛成!

じゃ、続きを話すよ!

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像をお借りしました🙏