あと、トイレと洗面所と浴室は

廊下の突き当たり。


ありがとう!


そうだ、彼は何処で寝るの?


ハルマくん?

ハルマくんは眠らないわ。


眠らない?

じゃ、夜はどうしてるの?


お店の隅に立ってるわ。

防犯も兼ねて。


ああ、そうなんだ。

それは安心だね!


ええ。こんな辺鄙な土地で、

女1人でカフェを出来るのは、

ハルマくんが居てくれるからよ。


なるほどね、、


じゃ、オーナーは?

オーナーは何処で寝るの?


私?


私は、渉くんの部屋と

反対側の部屋よ。


そうなんだ!

夜中に寝ぼけて

部屋を間違えちゃったりして!


大丈夫よ。

間違えて入って来られないように

ちゃんと鍵をして寝るわ。


何だ、残念!


ウフフ!

おあいにく様!



お相手は他所で探してね!


アハハ! 

言われちゃった!


じゃ、大人しく寝ま〜す!


ええ、そうして頂戴!



じゃ、ちょっと早いけど、

お休み!まろちゃん!


まろちゃんって、、


だってハルマくんもお客さんも

オーナーの事、

そう呼んでるじゃない!


俺もそう呼ぶよ!


ああ、まぁ確かにそうね。

そうね、、それで良いわ!


じゃあね、まろちゃん!

明日もよろしく!

渉は2階に消えた。


本当に賑やかな子ね!


それに人懐こくて、、

今朝出会ったばかりだなんて

とても思えない。



もうずっと前から、

知り合いだったような気分だわ。


その時、、


ただいま〜!

まろちゃん、遅くなりました。


ハルマが、コーギー達と

散歩から帰宅した。


ああ、ハルマくんお疲れ様!

今日もありがとう!


お店の方はもう片付きましたか?


ええ、渉くんも手伝ってくれたし

大丈夫よ。


そうですか。

それじゃ僕は

何時もの場所に居ます。


まろちゃん、お休みなさい。

今夜も良い夢を。


ありがとう、ハルマくん。

お休みなさい。


まろちゃんが2階にある自室に

向かうのを確かめたハルマは、

何時もの場所である

店内の片隅に向かった。


照明の消えた店内の窓から

差し込む月の光。


昼間の賑わいが嘘のようだ。

なんて静かで

美しい光景なんだろう。


この感情は、三浦春馬さんが

そう感じるからなんだろうな。


ハルマは、自分の元になった

見た事のない三浦春馬に 

想いを馳せた。


三浦春馬さん、、

一体どんな方だったんだろう。


何、黄昏てんの?

不意に暗闇から渉が現れた。


渉さん!


アンドロイドは、朝までこうして

店内で立ってるんだ。


はい、そうです。


何で?


それはこの店の防犯の為です。

僕の目は監視カメラでも

有りますので。


へぇ、そうなんだ。


しかし、君はよく出来てるよな。

本当に三浦春馬みたいだ。


ありがとうございます。

でも、渉さんも三浦春馬さんに

そっくりですよ。


そう?ありがとう。


だけど、性格は

まるで違うようですね。


アハハハ!

そりゃ、いくら姿形が似ていても

他人だから、さ!



眠れないから、何か呑もうかと

思って降りて来たんだけど、

一緒に呑まない?


いえ、私はアンドロイドなので

飲食は致しません。


あ、そうか!

そうだよな!


はい。

ですが渉さんも、、


本当にお酒を呑まれるのですか?

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像をお借りしました🙏