タロトビカフェ

ここはこの世の果てにある

オーナーのまろちゃんと


沢山の可愛いコーギー達が

皆様をお出迎えする


タロトビカフェ

そしてこのカフェの名物である

もう1人のスタッフは、

2020年に亡くなった

三浦春馬くんのアンドロイド。


僕はハルマ

人型アンドロイドです。

どうぞよろしくお願いします。


三浦春馬くんの死後、

発売されたアンドロイドは、

本人の情報を全てインプットされ

三浦春馬そのものだと

高く評価されたのだが、、

かなり高額な事もあり、

一般家庭にはなかなか普及せず、

購入出来ない三浦春馬ファンで

店は連日賑わっていた。


そして今日も、、


いらっしゃいませ。


わ〜!

本当に三浦春馬くんみたい!


ご注文はお決まりですか?


キャア!

声も三浦春馬くんそっくり!


喜んで頂けて何よりです。

そんなカフェでよくある話題は、、   


ね、まろちゃん!

三浦春馬くんがあの世から

いつ戻って来ても良いように

この世の果てである此処に

カフェを作ったって本当?


ええ。そうなんです。

三浦春馬くんが戻って来る奇跡を

此処でコーギー達と一緒に

待ちたいなって。


まろちゃんほど

三浦春馬くんのファンは

居ないわね〜!


だけど、三浦春馬くんには

本当に戻って来て欲しいわ。


私達だって、春馬くんに

会えるものなら会いたいわよね!


そうですよね。

私達春友の想いはみんな同じ。


三浦春馬くんが戻って来る

奇跡を待つなんて、、

頭がおかしいと思われても

仕方ないんですけど、、


それでも、

奇跡を信じて待ってみよう。

そうなんですよね?


ええ、そうなの。

そして、この日の営業も終わり、、


まろちゃん、

店の片付けは終わりました。


ハルマくん、今日もありがとう。

お疲れ様。


いえ、まろちゃんこそ

お疲れ様でした。


じゃ、僕、

これからコーギー達の

散歩に行って来ます。


ええ、よろしくね。


さ、みんな散歩に行くよ!


コーギー達とハルマを見送った

まろちゃんは、店の外へ出て、

あの世に至る道を見た。


この道の先に、春馬くんが居る

あの世が有るのよね、、


だけど、見えない壁があって

そこから先には

どうしても行けない。


当たり前よね、、

私はまだ生きてるんだから。


春馬くんは

どうしてるのかな、、


無意識にあの世の方へ

歩き出すまろちゃん。


すると、突然、、


まろちゃん!

背後から突然抱きしめられ

驚いて振り向くと、


まろちゃん!

何度言ったら分かるんですか!

その見えない壁に近づいては

行けません。


うっかり壁に触れたら

寿命が縮まると

知っていますよね?


そうよね。

ごめんなさい。

なのに、私ったらつい、、


まろちゃんは、三浦春馬くんが

本当に好きなんですね。


ええ、あんな素敵な人は

もう2度と現れないわ。


だからまろちゃんは、

僕を買った。


三浦春馬くんと寸分違わない

僕と言うアンドロイドを。


ハルマくん。

貴方は確かに

三浦春馬くんそのものよ。


だけど、やっぱり貴方は

三浦春馬くんじゃない。


ただのアンドロイドだわ。


まろちゃん、、

僕は悲しいです。


僕達アンドロイドは持ち主を

愛するように作られています。


だから僕も

まろちゃんに愛されたい。

それが僕の望みです。


そうよね、、

貴方達アンドロイドは、持ち主を

愛するように設計されている。


私だって貴方が好きよ。


僕を好き。

では、まろちゃんは僕を

愛していると言う事ですか?


いいえ。

好きだと言う事と、愛していると

言う事は、少し違う意味なの。


違う、、そうですか、、

すみません。

僕にはよく分かりません。


僕は、まろちゃんが好きで

愛していますから。


僕の中で好き

愛しているは同じです。

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像をお借りしました🙏