じゃ、何故父上は殺されなくちゃ

ならなかったの?


父上が殺された?


お嬢様、

聞こえませんでしたか?

ほら!帰りますよ!


五代様、今後お嬢様にはもう

関わらないで下さいませ。

それでは、、


女将!

この子の父親は誰なんだ?


お嬢様、ちょっと此処で

待っていて下さい。


私は五代様と

少しお話がありますので。


五代様、こちらへ。

女将は五代を梅子から

離れた所へ連れ出すと、、


遊女が産み捨てた子の父親など

私も預かり知らぬ事。


あの子の母親は遊女なのか?


はい。

あの子の母親はうちの遊女。

いえ、遊女だった女ですよ。


遊女だった?


ええ。

あの子を産む時に

難産で死にましたので。


では何故、お嬢様だなどと。

置屋の女将がどうして

あの子の面倒をみているんだ?


さぁ、それは、、

五代様には関係の無い事。


失礼致します。


そう言うと、女将は

梅子の待つ場所に戻り、


お待たせしました。

さ、帰りましょ。


わ、分かったわよ!

そして、梅子がその場を

去ろうとした時、、


待って!


これ、この前君が落とした

ハンカチだ。


あ、ありがとう、、


イニシャルUって事は、

名前は梅子?


ええ、その通りよ!

何故分かったの?


Uに相応しい名前が

他に浮かばなかっただけだよ。


そうか、でも

本当に梅子さんだったんだ。


父上の名前から一文字貰ったの。


お父上は何と言う名なの?


父上は梅太郎と言います。

もう亡くなったけど。


梅太郎、、


この前は、

自分の素性を明かせないと

言ってたのに、よくお父上の

名前を教えてくれたね。


貴方は何となく父上に似ていて、、

そう、信頼できると感じたから。


そうか、、

それはありがとう。


君が素性を明かせないと

言ってたのは、お父上の死とも

関係するのかな?


五代様!

他人の詮索も

その辺りにして下さいませ!


お嬢様、帰りますよ!


何度も同じ事を

言わせないで下さい!


分かったわよ!

はいはい、帰るわ!


梅子ちゃん、またな!


ええ!きっとまた!


梅子と女将が去った後、、

梅子ちゃんか、、

活発で可愛い子だな。


そんな所が

やっぱりお前と重なるよ。


龍馬、、


そっちはどうだ?


こっちは、何もかも

まだまだだ。


だが、お前とよく話した

新しい日本の夜明け。


俺はずっと忘れない。

お前の分まで頑張るからな。


しかし、あの子の名前、、

父親から一字貰って梅子

そして、父親は梅太郎


まさかとは思うが、お前が

父親なんじゃないだろうな?


お前のもう1つの名前

才谷梅太郎


龍馬、、

命を狙われていたお前が

使っていた偽名だよな。

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像と動画をお借りしました🙏