子ども時代のジェシーは、

素直でとても可愛い子だった。


優しいお父さんとお母さん。

家族3人の温かな暮らしが

そこにあったの。

だけど、

両親は相次いで亡くなり、、


お父さん!お母さん!

小学生で孤児になり施設へ。


中学・高校と荒れた生活を送り


そして、高校卒業と共に

施設を出て夜の街へ。


一流のホストクラブに

年齢を偽って上手く潜り込み

働き始めたんだけど、、


え、いや、あの、、


舐めろって言ってんのが

分からない?


あんたの為のシャンパンタワー。

幾らかかってると思ってんのよ!


感謝の気持ちがあるなら

ひざまづいて、

靴を舐めろって言ってんの!


りりこちゃん!

今夜は悪酔いしすぎだよ。

ね、それくらいに、、


うるさいわね!

オーナーは黙ってて!

私はこの新人くんと話が有るのよ!


さ、舐めるの?

舐めないの?


お金も欲しいんでしょ?


いや、それは、、


ほら!あげるわ!

この床に撒いたお金、、


私の靴を舐めたら、

全部あんたにあげる!


さ、舐めてよ!

、、、、、


ジェシーは金を握りしめて

女の靴を舐めた。


アハハハ!

本当に靴を舐めた!


あんたはもう人間じゃない!

金の為なら何でもする

薄汚い野良犬よ!

、、、、、

店を飛び出したジェシー。


外は雪降る街。


酔っ払いにぶつかり袋叩きにされ、

ジェシーは雪溜まりに

放り込まれた。


今日はクリスマス。

道行く人々は着飾り

みんな裕福で幸せそうに見えた。


しかし、殴られて全身の痛みで

動けず、雪の中に倒れている

ジェシーに声をかける者は

誰も居ない。


ちくしょう!

ちくしょう!


お父さん、

お母さん、、


雪が舞う夜空を見上げながら

ジェシーはヨロヨロと

立ち上がった。


絶対に金持ちになってやる!

女を喰いものにして!

この時、ジェシー19歳。
恋愛詐欺師ジェシー
誕生の瞬間だった。


それからのジェシーは、

お金持ちのマダム達に

上手く取り入り愛された。


そう、この時代に

恋愛詐欺師の基礎が

出来上がったの。


彼は裕福な女性をターゲットに

次から次へ恋愛詐欺を仕掛け、

大金を巻き上げて行ったわ。

だけど、、


どうしたんだ?

お前、捨てられたのか?


そうか、、

心配するな!

僕が飼ってやるよ!



捨てられた動物には優しかった。

自分の境遇を重ねていたのね。


これが、

マッチ売りの少女作戦
ジェシーのトラウマについて
の関係性。
皆さんも分かってくれたかしら。


案の定ジェシーは、

無理に風俗探偵にされ、

雪の中に捨てられたような私を

放っておけなくなった。

(頭に雪のイメージ)


ジェシーが可哀想?

いいえ。

どんな理由であっても

詐欺は犯罪行為よ!


ましてや、

お金を騙し取られただけじゃなく、

ジェシーへの愛をも踏み躙られた

女性達の悲しみは深く

精神を病む者も続出した。


私は恋愛詐欺専門の風俗探偵。 

被害に遭った全ての女性の味方よ。


どんな手を使っても

ジェシーを追い詰める。

それが私の仕事だから。


じゃ、作戦の続きを解説するわね。


そして、ジェシーは私を

僕の行きつけの隠れ宿だと言って

忘れな草荘と言う場所に

案内したわ。


あの、、此処は?


僕がたまに利用している宿だよ。

今夜はもう遅い。

此処に泊まろう。

いいえ、たまにと言うのは嘘。

ジェシーが最終的に女を

落とす時によく利用する宿だと

リサーチ済みよ。


ジェシー様、

いらっしゃいませ。


ああご主人、いつもの離れは 

空いてるかな?

何があっても声が届きにくい

「離れ」がお好みよね。笑


はい。

いつもジェシー様のために

空けてございます。

このご主人は元僧侶。

奥様はSAKURAさんと言う

可愛い方なの。


良かった!

いつもの感じで食事を

ルームサービスで頼むよ。


承知致しました。

それでは、

今から直ぐ準備致します。


いつもいきなりで悪いね。


いえ、ジェシー様にはいつも

ご贔屓にして頂いておりますので。

ほらね!

たまに来るだけじゃ

この会話は出て来ないわ。


じゃ、風子ちゃん、

部屋へ行こう!


この続きは明日解説しますね!

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像と動画をお借りしました🙏