だけど、こうしてジェシーさんと

暮らせるなんて、

私は世界一の幸せものです!


ああ、そう。


私もお金を貯めて、

何時かジェシーさんに愛されたい。


実は、私もお金を貯めようと

思って、少し前から、

この部屋で撮った写真を

フリマアプリで売ってるんです。


ありがたい事に

私の撮った写真は割と好評で

沢山の方に買って頂けて、、


少しずつお金も貯まって来ました。


この部屋で撮った写真?


ジャングルみたいな室内の写真が

そんなに売れるなんて、世間には

物好きな人もいるんだな。


どれ?

風子ちゃんが撮った写真、

僕にも見せてよ。


ああ、はい。


これです。




送料込み3枚500円で

販売してるんです。


風子ちゃん

君はなんて事を!


今すぐ、販売を中止するんだ!


え?どうしてですか?


どうしてって、、

当たり前だろ!


でも、

何も持たずに生まれて来た者は、

自分を売って生きて行くしかない。


って、前に見た映画で 

言ってました。


その映画は天外者だろ?


僕も見たよ。


だけど、風子ちゃんは

女郎でも何でもない。


こんな事しなくても

何か仕事を探せば良いんだよ!


じゃ、ジェシーさんは?


ジェシーさんも、

自分を売って

生きているじゃないですか?


彼女に言われて僕はハッとした。


確かに、僕はずっと

金持ちの女性達に取り入り、、


あの手この手で籠絡し、


僕の愛の虜にしたら、


大金を騙し取りおさらば。

そんな日々を繰り返している。


自分を売って、、

確かにそうかもしれないけど、


僕は僕の仕事に

プライドを持っている。


その点、君はどうだ?


私だってプライドを持って

写真を売ってます!


は?それの何処が

プライドなんだ?


ジェシーさんにお金も無いのに

すがらないと言うプライドです。


ジェシーさんに渡せる

お金は全然無いけど、、


それでも、ジェシーさんが

好きで好きで堪らない。


本当は、どうか私の事を

愛して下さいと、

縋りついてでも頼みたい。


だけど、それをしてしまったら

私はただの愚かな女です。


ジェシーさん程の方に

堂々と愛される為に、

私は私のやり方でお金を稼ぐ。


それは、私のプライド。

それの何処が悪いんですか?


風子ちゃん、、


そうか、分かった!


君のプライドは

よく分かったよ!


だけど、どうかもう写真は

売らないでくれないか?


でも、それじゃお金が、、


金なら僕が出す。 

それじゃダメかな?


え?


金なら僕が君に払う。

だったら、もう

写真を売らなくて良いだろ?

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像と動画をお借りしました🙏