はい。
私がジェシーさんが好きな事と
口座情報を知りたいと言う事に
ついての関係性をです。
関係性？
ああ、是非
聞かせてもらいたいね。
はい！
じゃ、ご説明します。
私は任務を果たさないと、
風俗探偵事務所には戻れません。
ああ、そうだったね。
確か手ぶらで帰ったら、
所長に殴られるんだよね。
はい。そうです。
次に、ジェシーさんは、
さっき私に、風俗探偵は
無理だと仰いました。
ああ、言ったよ。
言ったけど、辞めないんだろ？
いいえ。
私はジェシーさんを
本気で好きになりました。
だから、ジェシーさんの仰る通り、
風俗探偵を辞めたいと思います。
ああ、そうか。
好きな人の言う事はちゃんと
聞きますって言ってたものね。
だけど、すんなり
辞めさせて貰えるの？
だから、、
だからお願いです。
私をジェシーさんの
助手にして下さい。
そして、
口座情報を教えて下さい。
ジェシーさんのお金で、
依頼人は依頼を取り下げ、
私は所長に殴られずに
円満退職出来ます。
そして私は、助手として
ジェシーさんに、このご恩を
一生かけてお返しします。
アハハハ！
風子ちゃん！
君、気は確かか？
僕らは、今日
知り合った所なんだよ。
君の事をよく知らないのに
いきなり助手には出来ないよ。
第一、僕は助手は要らない。
そうですか、、
ですが、これが
さっきの質問の答えです。
風子ちゃんが僕を好きな事と
口座情報を知りたいと言う事に
ついての関係性？
はい、そうです。
でも、私が間違っていました。
おかしな事を言って
本当にごめんなさい。
晩ごはんをご馳走様でした。
私はこれで失礼します。
え？ああ、そう？
じゃ、タクシーを呼ぼう。
ありがとうございます。
でも、タクシーに乗っても
行く宛もないので、
行き先を考えながら
ゆっくり歩いて帰ります。
今夜は月も明るいですし。
ご親切にしていただき、
ありがとうございました。
とても嬉しかったです。
風子は部屋から出て行った。
ん、、、
いや、これで良いんだ！
今日知り合ったばかりの子だぞ！
これからどうするんだろう？
ジェシーの脳裏に、出会ってから
この部屋を出ていくまでの
風子の姿が蘇った。
〜〜〜〜〜
じゃあね！風俗探偵さん！
君と話せて楽しかったよ！
（中略）
はい！
ありがとうございます！
私も楽しかったです！
〜〜〜〜〜
まぁ！素敵！
外は雪ね！
雪、、ん？
窓の外には風俗探偵が
降り積もる雪を頭に乗せたまま
こちらを見ていた。
〜〜〜〜〜
今だって、僕が気づかなかったら
君はこのまま凍死していたぞ！
ありがとうございます。
でも、依頼を済ませないと
事務所には戻れません。
事務所に戻れない？
自分の家に帰れば良いじゃないか！
自分の家は有りません。
元々身寄りが無くて、
施設で育ちました。
高校卒業と共に施設を出た私を
拾って下さったのが、
風俗探偵事務所の社長さんで、
従業員として雑用をしながら
事務所に住ませて頂いてます。
これからは風俗探偵として
働くように言われたんです。
〜〜〜〜〜
あ、でも、これは？
彼女の手帳から、
古ぼけた写真が１枚
はらりと落ちて来た。
この真ん中に写っているのが
風子ちゃんだとしたら、
これは風子ちゃんの両親か？
幸せそうな家族、、
だけど、確か身寄りが無いと
言っていたな。
一体、何が遭ったんだ？
〜〜〜〜〜
裸になったら良いんですよね？
あっという間に全裸になり、
呆気に取られている僕の前に
仁王立ちになった。
これで良いですか？
え？いや、あの、、
君は恥ずかしく無いの？
恥ずかしい？
いいえ。
大好きなジェシーさんに
言われた事だから。
大好きな人の言う事は、
ちゃんと聞きます。
だから、、
だから、私をジェシーさんの
助手にして下さい。
でも、タクシーに乗っても
行く宛もないので、
行き先を考えながら
ゆっくり歩いて帰ります。
今夜は月も明るいですし。
ご親切にしていただき、
ありがとうございました。
とても嬉しかったです。
〜〜〜〜〜
月が明るいって、
雪が降るこんな晩だぞ！
上着も着ないで、、
ああもう！
ジェシーは風子の後を追い
戸外へ駆け出した。
次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎
内容は全てフィクションです。
画像と動画をお借りしました🙏