はい。

三浦様に犯罪歴が発覚した時点で

その世保険

失効いたします。



そんな!


いや、ちょっと待って下さいよ!

そんな条件、保険の契約時に

聞いていましたっけ?


いえ、口頭では

お伝えしておりません。

ですが、ご署名頂いた契約書面には

きちんと記載されております。



え?

僕が見落としたのか?


だけど、こんな重大な内容なら

契約時に口頭でも説明する

必要が有ったんじゃないですか?


いえ、三浦様。

それは反対で御座います。



反対?


はい。



それはどう言う意味ですか?


では三浦様。

もし、三浦様がご契約時に

口頭でも説明を受けていたとします。



はい。

だったら僕は、、


だったら三浦様は、生前

何1つ罪を犯さないで過ごせたと

お思いになりますか?



え?


さっき、ご自分でも

仰っていたでは有りませんか?


その時の回想

そう言う意味なら

罪を犯した事が無い人間なんか

いませんよね。


みんな、大なり小なり

生きていれば何らかの罪は

犯して来ている筈です。

〜〜〜〜〜

結局、口頭でお伝えしたところで

結果は同じなのです。



ですので、わたくし共は

口頭説明をしておりません。

ご理解頂けましたでしょうか?


春馬は頭を抱えた。


言われてみれば確かに、、


さ、ではあの世の審査会場に

ご案内致します。



は、はぁ、、

〜〜〜〜〜

そう言う訳で審査を受けて、、


ジジャ〜ン

無事審査に通って、今

ジュンの前に居るってわけ!


春馬さん!

ああ、本当に良かった!

ジュンは泣き崩れた。


春馬さんが、あの世で審査を

受けているとは聞いていたけど、

そんな審査だったなんて!


罪は罪でも、

犯罪歴に認定される程の罪じゃ

無かったと言う事だね。


春馬さんが審査に通らなかったら、
今頃私はこの家で1人で、、

更に泣き出したジュンだったが、、

温かい、、


全身が温かいわ!


春馬さん、私を抱きしめるように

重なってくれているのね。


そう、僕は今
ジュンを抱きしめてる。

(身体に重なるイメージ)


泣かないで、ジュン。
この審査は、
その世に滞在予定の
死者だけが対象だから。


だから、もう心配しなくて良い。
これで僕らは、ずっとその世で
一緒に居る資格を得たんだ。


そうね。

泣いたりしてごめんなさい。


ううん。

泣いているジュンも可愛い。


僕はどんな君も大好きだよ。


春馬さんたら!


さ、、寝ようか。


あ、でもその前に

ジュンはお風呂だね!


春馬さんは?


僕?僕はもう必要ない。

だってもう身体が無いから。


ああ、そうか。

身体が無いから、お風呂で身体を

洗う必要が無いのね。


そうだね。

だけど、一緒に入っても良いよ。


今までみたいに

入浴中も僕と話したいだろ?


うん!

やっぱりその方が良いわ!


了解。

じゃ、一緒に入ろう!


あの、、服は?

やっぱり脱ぐの?


ああ、服?

そうだね、ジュンが見ている

僕の服もイメージに過ぎないから


脱いだ自分をイメージすれば

直ぐに裸に、、


あの!

もう分かったわ!


だから此処では脱がないで。

脱衣所で、ね!


ああ、そうだよね。

分かった。


だけど、よく考えると便利だな。

イメージしただけで、

どんな服にも着替えられるし、


指1本使わずに、着たい時には着て

脱ぎたい時には脱げる。

まるで魔法だな!


魔法、、


今の春馬さんは、

超能力者になったり

魔法使いになったり凄いわね!


そうだね。

死ぬって、なかなか愉快かも!


次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像と動画をお借りしました🙏