焦らなくて良い。
僕の側で
ゆっくり大人になって下さい。


はい!


さ、これで話は済んだ。

僕は予定通り、SAKURAさんや
はるちゃんと一緒に
黄泉の国へ行きますよ。


それで良いですね?


は、はぁ、、


また、そんな顔をして!


SAKURAさん、
先程の僕の言葉を信じて下さい。


僕はどんな時も

SAKURAさんだけを

好きでいます。


約束します、、

長く熱い口付けの後、、


じゃ、僕は黄泉の入り口を

作って来ます。


SAKURAさんは、

黄泉の入り口が出来上がるまで

ゆっくりしていて下さい。


はぁい、、、


春馬さん、私、、


何だか目がまわる〜


バタ〜ン

(イメージ)

SAKURAはその場で失神。


え?SAKURAさん?


しまった!

キスが濃厚過ぎたんだな。


春馬は、SAKURAを抱き抱えて

ソファに寝かせると、

その寝顔を見ながら呟いた。


初日は、盃2杯で泥酔。

抱き抱えて布団へ。


今は、熱いキスでダウン。

抱き抱えてソファへ。


う〜ん!

3度目の正直が有りそうだな。

 


さ、その間に僕は

黄泉の国への入り口作りに

精を出すか。

そして、春馬が立ち去り

しばらくして、、


SAKURAは、何かの拍子で

不意に目を覚ました。

(イメージ)

そして、ゆっくり起き上がると

室内を見渡して考えた。


よく考えれば此処に来て

まだ3日。


4日前は、私、春馬さんを

知らなかったんだわ。

不意に、初日から今日までの事が

走馬灯のように甦った。


山で道に迷って、


忘れな草を追いかけて


この屋敷に辿り着いて。


そこには、呪いがかかった男性が

暮らしていた。


はるちゃんと言う呪いで

ヒヒに変えられた女性に

世話をされながら、、

思い浮かべれば

思い浮かべるほど

現実離れしているようで

SAKURAは思わず呟いた。


4日前なら

知らない人だった春馬さん。


4日後には、

泣きながら側に居て欲しいと

懇願するような対象になってる

だなんて。


おまけに今から、

黄泉の国へですって。


そんな神話の舞台のような所が 

本当に有るって言うの?


4日前までは

見ず知らずだった男性と

人の言葉を話すヒヒと一緒に

黄泉の国へ。


私、大丈夫?

それこそ、まじない

何かにかかっているんじゃ

ないでしょうね。

その時、

SAKURAは急に思い出した。


そうだ!

此処に来て初日の晩、

春馬さんに少し強引に勧められて

お酒を呑んだわ!


あのお酒も何かのまじない

かかっていたんじゃ

ないでしょうね?

SAKURAは不意に怖くなった。


まじない、、

まじないだとしたら、

どんなまじない?


春馬さんを好きになる

まじない?


あああ〜っ


春馬さんは、悲しそうに

女性はみんな自分を好きになった

挙句、関係を持ち動物になる

って言っていたけど、、


もしも、あのお酒を呑ませる事で

自分を好きにさせて、敢えて

動物に変えているとしたら?


だけど、春馬さんが

女性を動物に変える意図が

分からないわ。


だって、食べている訳じゃ

ないだろうし、、


でも、そうだ、、

SAKURAは不意に春馬の

ある言葉を思い出した。


その回想〜4話より

そうだ、、

昨夜も思っていたんですが、

春馬さんの食事は?


昨日もご自分はお酒ばかり

召し上がっておられたでしょう?


ああ、僕?

僕は先に済ませています。


今朝も起きて直ぐ。

僕も腹が減っていたものですから

昨日の残り物なんかで、

簡単に済ませました。

〜〜〜〜〜

そう言えば、私は春馬さんが

食事をしているところを

全く見ていない。


先に済ませたって、

本当にそうなのかしら?


私に見せられない食事?

見せられない、、


見せられないって、

まさか!

まさか動物に変えた女性達を、、

その時、

不意に肩をトントン叩かれ

SAKURAは絶叫した。


うわぁ!

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像と動画をお借りしました🙏