そして、朝になった。


さ、会社!会社!

明日からの有休申請も

お願いしなくちゃ!


行ってらっしゃい!

気をつけて。


はーい!

行って来ま〜す!

さとみは元気に出かけて行った。


はぁ、、

昨夜の僕は全く、、


泣いているさとみさんを見たら、

どうしても気持ちが抑えられなくて


気がついたら、、
わ〜!どうしょう!
浮気だ!浮気!
織姫に怒られるぞ、きっと!

一方、さとみは会社に向かう車内で
昨夜彦星の君との間に起こった事を
考えていた。


宇宙では、あれが恋人同士の

愛情表現なのかしら?


ウフフ!

私が眠るまで、

ずっと続いたのよね!


昨夜の回想


さとみさん、、

知っていると思うけど、

僕には織姫と言うパートナーが

いるんだ。


だけど僕はもう、

貴女に対する自分の気持ちを

我慢する事が出来ないよ。


そう話すと、

彦星の君はさとみの手を

強引に掴んで引き寄せると

こう言った。


さとみさん、僕は、、


貴女の事が好きだ!

(向かって左が彦星の君、右がさとみの手のイメージ)


え?何、これ?

まさか指と指を合わせる事が

愛の行為?そうなの?


あ、、これ

ETと同じだ。


さとみさん、、君が

大好きだ!


〜〜〜〜〜

私が眠るまで、

お互いの人差し指を

ずっとくっつけ合って、、


方法は謎だけど、私の事を

大好きって言ってくれた。


これからも、

貴女の側に居られる方法

それしかないって!


その回想〜10話より

さとみさん、本当に僕に
何時までも側に居て欲しい?


勿論よ!


なら、1つだけ方法がある。
だけど、その為には僕と共に
に出なくちゃならない。


おまけに、僕を愛していると
証明出来なければならない。


今日、知り合ったばかりの
僕の事を愛した上に、
それを証明するなんて
無理な相談だとは思うんだけど。


でもそれしか、貴女の側に

居られる方法が無いんだ。
〜〜〜〜〜
有休もちゃんと取れたし、
キャ〜!
明日から2人で旅行!


しかも、行き先が初夏を迎えた
北海道だなんて!
peachの格安航空チケットが
上手く購入出来て良かったわ!
片道4890円(安い😳✨)

だけど、、愛を証明?


愛を証明、、
確かに私は、彦星の君がずっと側に
居て欲しいと願ったわ。


だけどそれは愛なの?

私は彦星の君を

本当に愛していると言えるの?

そして、こちらは再び彦星の君。


織姫、、
分かってくれるかなぁ。
何にせよ前代未聞だよなぁ、、


僕を分ける事自体、
誤解を招きそうなのに、
気持ちまでさとみさんに
分けたとなると、、


これはもう、
誤解って言う次元じゃないだろ!


あ〜、もう
織姫に合わせる顔が無いや💧

などと反省していたのだが、、

日が暮れて、


夜になり、
さとみが帰って来た頃には、


ただいま〜!


さとみさん、お帰り!


彦星の君の心の声

さとみさん、

君は何て可愛いんだ!

〜〜〜〜〜

などと、すっかり

さとみに心を奪われていた。


あのね、

明日から有休を取ったわ。

飛行機の予約もOK!


そう、それは良かった!


ごめんね、君を運べなくて。

ヒヒ程度の大きさなら、

北海道までだって

抱いて空を飛べるんだけど、、


ヒヒ?


うん。

お隣に住んでるだろ?


ああ、

はるちゃんの事ね!


そう。

前に、月のウサギが逃げた時も

一緒に探すのに、空を長距離移動

したんだ。満月の君のお話)


だけど、

人くらいの大きさになると抱いて

真っ直ぐ上昇する程度にしか

浮かび上がれなくて。


そんな、気にしないで。

私は飛行機で向かうから

また現地集合って事で!


確か新千歳空港だったよね?

僕の方が先に着くと思うから、

空港に迎えに行くよ。


はい。

よろしくお願いします。

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像をお借りしました🙏