この石原さとみ(仮)さんの

一件は、師範の心に更なる影を

落とした。


もうおなごと関わるのは、

ごめんじゃ!


ろくな事にならん!


師範の、特に女性会員に対する

態度は更に冷ややかなものに

なって行った。


中には、指導中に辛辣な言葉を

師範から浴びせられ、

泣き出す女性会員の姿も。

(イメージ)

そして、時にはその場にいる

男性会員が見かねて師範の態度を

注意すると、、


師範、、

流石にお言葉が過ぎるのでは

有りませんか?

(イメージ)


何?わしの指導が

気に入らぬのなら

辞めろ!

こんな調子なので、

1人また1人と退会して行った。


ちょっと!

最近本当に感じ悪いわよ!


別に愛想笑いまでしなくて良いけど

ちょっとは、和やかな雰囲気に

しようとは思わないの?


うるさい!


お主も嫌なら

何時でも辞めて良いぞ!


まるで、

呪いのかかったに囚われた

野獣


師範を見ていると、

僕はそんな気持ちになった。

しかし、そんな師範にも関わらず

また女性に纏わる事件が起こった。

今度は、、


ちょっと、

もう1度話してくれる?


はい、、


彼女は、葉月梨央奈(仮)さん。

彼氏いない歴20年の大学生。

親元を離れて、稽古場の近くで

1人暮らしをしているのだが、、


え?

師範が、君の事を好きだって?


はい。


どうしてそう思うの?


夢で見たんです!

夢?

そして彼女は、自分が見た夢を

語り始めた。


葉月梨央奈(仮)さんの夢

何処かに向かって、

師範と2人で歩いていました。


私が、3歩下がって

師範の後ろを歩いていたら、、

師範が振り返り、私に優しく声を

かけてくれたんです。


最近の稽古はどうじゃ?

ちゃんと分かるか?

いつも稽古場では厳しい師範の

優しい言葉に、私が戸惑っていると


あ、あの、それは、、


そう怖がらずとも良い。

いつもあんな態度で済まんな。

そして、、

師範は自然に私の右隣に。


並んで歩くうちに、

私の右手と師範の左手が触れ合い

(イメージ)


一瞬、あ!と思ったものの、

気がつけば、師範に手をしっかり

握られていました。

(イメージ)


師範と目があった瞬間、

物凄く恥ずかしかったけど

同じくらい嬉しくて堪らず、


ずっと照れ笑いしながら

黙って歩いていたら、、

師範が、

不意に立ち止まったんです。

そして、、


これを、もっと早く

そなたに渡したかったのじゃ。


そう言うと、

着物の袂から小さい紙の端きれを

取り出して、私に見せたんです。


ほれ、これじゃ!


そこには、墨字でゴチャゴチャと

沢山の言葉が書かれていたんですが、

その中で一際大きく

会いたい

と書かれた文字が

目に飛び込んで来ました。

(イメージ)


え?これって?

私と会う約束をしたかったって事?

驚いて師範を見つめると、


そう、、

わしは

お主が好きなのじゃ!


そう言って、

を抱きしめてくれました。


その後、目覚めたんですが

身体に感触がしっかり残っていて


師範も私の事が

好きだったんだ!


そんな幸せな気持ちに、、

〜〜〜〜〜

いや、ちょっと待って!

それはあくまで夢の話だよね!


夢の話しを現実の出来事だと

思うなんて、おかしいよ!


きっと、君は

恋に恋をしているんだ。

師範に憧れるがあまり、、


だけど、それは現実じゃ無い。


もう1度ちゃんと考えみて。


は、はい、、

ところがこの後、再び

師範宅事件発生!


支部長!済まん!

直ぐわしの家に来てくれ!

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は部分的にフィクションです。


画像をお借りしました🙏