タミー、
機能停止まで1分をきりました。
僕の手を今すぐ離し、
「私から離れて」と命じて下さい。
嫌よ！
絶対、嫌！
タミー、
僕の最後のお願いを聞いて下さい。
タミーは僕と約束をしました。
覚えていますか？
〜回想シーン〜25話より
それなら、
貴女も僕と約束して下さい。
もしも、、
人間が考える来世と言うものが
本当に有るのなら、、
次こそ僕は、人間として
生まれ変わって来ます。
再び僕と巡り合った時、
また僕を愛すると約束して下さい。
〜〜〜〜〜
ええ、勿論覚えているわ！
それなら、僕と再び再会する日を
待っていて欲しい。
此処で死んではいけません。
いいえ、それなら私もここで死んで
貴方と同時に生まれ変わりたい！
だって、
生まれ変わって来る貴方を
待っている間に、私はきっと
おばあちゃんになってしまうもの。
タミー、どうか
僕の願いを聞いて下さい。
僕達は必ずまた会える。
〜ナレーション〜
ハルマはタミーを抱きしめた。
そして、、
さ、タミー。言うのです。
「私から離れて」と。
ハルマくん、、
ダメよ！
やっぱりそんな事言えないわ！
どうなっても良い。
貴方と離れたくないの！
思い出して下さい。
この世に生まれて来た意味を。
どんなに辛くても
生きなければいけない。
生きる事に全ての学びがある。
そして、懸命に生きる人には
きっと奇跡が起きる。
僕の為に奇跡を起こして下さい。
奇跡を起こす？
そうです。
僕達が再会出来るように。
タミー、
貴女が奇跡を起こして下さい。
ハルマくん、、
タミー、
僕は、貴女が奇跡を起こすと
信じます。
さ、今です！
「私から離れて」と命じて下さい。
分かったわ、、
わ、私から離れて、、
それで良い。
さようならは言いません。
僕達はきっとまた会える。
タミー、
貴女を心から愛しています。
〜ナレーション〜
ハルマはタミーの手を最後に
優しく握り返すと、、
静かに手を離した。
ゆっくりと
後には、、
ハルマくん！
ハルマくん
〜ナレーション〜
アンドロイド1体を除いて。
次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎
内容はすべてフィクションです。
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