アレ?

ハハハハ!

何をボーッとしておる?


しっかりしろ!

わしは春馬くんではないぞ!


す、すみません、、


どうして、謝るのじゃ?

わしは謝られるような事は

されておらぬ。


いえ、あの、、それでも

とにかくすみません、、

〜ナレーション〜

心の中で、目の前に居ない春馬と

HARUMAに謝るひひまにあ

だった。


おかしな奴じゃな!

〜ナレーション〜
そして、師範と2人で
昼食を取る事になった。

今日は、天気が良いから

桜の下で昼餉にしよう!


桜の下で?


そうじゃ!
お主、また玉子焼きを作ってくれ。
わしは握り飯を作ろう。


は、はい!

〜ナレーション〜

まもなくお弁当らしきものが
出来上がった。

(イメージ)


さぁ!出発じゃ!

〜ナレーション〜

師範について歩くひひまにあ。
しばらく歩いた後、、


どうじゃ、見事であろう。

〜ナレーション〜

師範が指差す方向には、、

わ!綺麗!

〜ナレーション〜

2人は桜の木の下にシートを

広げて座った。


いつ見ても美しい。

そちは桜が好きか?


はい。好きです。


なぜ好きなのじゃ?


なぜ、、と言われたら、、

〜ナレーション〜

師範の脳裏に弟子のはるまにあ

の言葉が浮かんだ。

その言葉の回想

そなたは、

なぜわしを好きなのじゃ?


好きに理由など有りません。


好きなものは好き。

ただ、それだけです。


何ですか、いきなり!

〜〜〜〜〜


あ、あの師範、、

どうかされました?


ああ、すまん!

して、桜が好きな理由は何じゃ?


それは、、

好きに理由なんか

有りません。

好きなものは

好きなだけ。

それがお返事です。


あ、ああ、、そうか。


お主はやはり、我が弟子の1人に

どこか似ておるな。


ああ、弟子の

はるまにあさんですね!


週に1度稽古に来るから、

そのうちに顔を合わす事もあろう。

〜ナレーション〜

そして、お弁当を食べ終わると、

師範は剣術に纏わる色んな話を

してくれた。

その時、急に刀の鞘に刀が

入らなくなったのじゃ!

回想11/23 座学②より

今朝の話なのだが、、

師範の話はこうだった。


長年使っていた刀が錆びたので、

新しい刀を購入。

鞘は同規格の為、そのまま使用。


今朝、ふと元々使っていた刀を

鞘に収めようとしたら、、


これが全く入らなかったのじゃ。

先日まで普通に入っておったのに。

つまり、元の刀は、

自分はもうお役ごめんだと、

申し出たと言う訳ですか?🤔


多分そうじゃろう。

不思議な事だが、、

有るのじゃ、このような事が。

〜〜〜〜〜

へーっ!

そんな不思議な事が有るんですね。


ああ、刀には魂が入っておると

言われていて、、

回想11/23座学②より

刀は人の命を奪うために
作られた道具じゃ。

(イメージ)

人の命を左右して良いのは
本来、神だけ。

(神様イメージ)

だから、

刀は本来は神の道具であり、
我々は神から刀を借りうけておる。
従って刀は、
神そのものと同じ扱い。
畏れ敬い丁重に扱うべきもの。


このように、刀には

神がった力が宿っておる。

〜〜〜〜〜

だからこそ、

不思議な事も起こるのだろう。

〜ナレーション〜

まだ少し肌寒いものの、

うららかな春の日差しの元、

桜の花びらが舞う中で聞く、

刀に纏わる不思議な話。


語り部である師範の、

穏やかな声を聞いているうちに、

ひひまにあは、、


フフフ、寝てしまったか。

仕方ないのう!

わしも少し寝てみるか。

〜ナレーション〜

ひひまにあに並んで、師範も

横になりまどろんだ。

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容はすべてフィクションです。


画像をお借りしました🙏