これは、、

そうか、もしかしたら!


私の考えを聞いて頂けますか?


どうしたのじゃ、支部長。

何か思う事が有るなら申してみよ。


はい。それでは私の考えを

述べさせて頂きます。


先日も今日もはるまにあさんは

師範の事を愛する兄上

呼んだ事を覚えていません。


あと、はるまにあさんが、

夢のような形で見た

平安時代の師範は、

倒れており生死は不明


この事から推測するに、、

はるまにあさんが見た

平安時代の師範は、

はるまにあさんのなのでしょう。


つまり、平安時代に、

師範とはるまにあさんは

兄妹として存在したと言う事。


その記憶がはるまにあさんの中に

どうして蘇って来たのかは、、

多分これも推測でしか有りませんが


師範が、

現代と平安時代を行き来した事で、

知らぬ間に見えない

記憶の通路のようなものが

出来てしまい、

平安時代の記憶

蘇りやすくなったのかもしれません


ならば、どうしてわしの

平安時代の記憶

蘇らないのだ。


さぁ、それは

私にも分かりかねます。


ただ、

はるまにあさんの記憶が蘇って、

師範の記憶が蘇らない所に、

何かヒントが有るような

気がいたします。


そして、、

次にお話する私の推理が

当たっていれば、師範にお辛い想い

をさせてしまうのですが、、


何じゃ。

良いから早く申せ。


はい。

先ほど、はるまにあさんもですが

師範も

平安時代に存在する

仮説を立てました。


つまり、結ばれるべきは、

その師範と姫君

なのでしょう。


しかし、はるまにあさんが見た

師範は生死の有無も分からず

倒れていた。


そうなった理由として、

襲われたなど、何らかの暴行を

受けたとも考えられます。


姫君様の

ここから脱出したい

と言う強い想い。


そして、、

誰かにここから連れ去って欲しい

と言う願い。


本来なら、その倒れている師範

その方こそが、姫君の手を取る

彼女の運命の相手だった。


だが、思わぬアクシデントで

その運命が捻じ曲げられそうに

なった時、それを修復しようと

運命そのものが、

動き出したとしたら。


正しい運命に戻す為に

もう1人のわしを救わせようと

このわしを平安の世に引き寄せた。

そう言う事か?


はい、そうです。

自分を助けるのは自分

とよく申しますが、それを

時代を飛び越えて行う

そう言う事なのではないか、、と。


師範、私もずっと不思議に

思っていたのです。


タイムスリップには、

やはり何か深い理由が有ると

常々思っていたのですが、

それでは師範はなぜ、急に

平安時代にタイムスリップ

したんだろう?


そこに何の意味が有るんだろう?

ただ単に姫君に出会う為?

そんな理由で

いきなりタイムスリップしたり

するのかなって!


だって、そんな理由だけで

タイムスリップ出来るなら、

私は、俳優の三浦春馬くんが

存命だった2020年7月に

タイムスリップしたいです。

そして春馬くんをそこから連れ出したい😭


師範も何処かで、何の役目

なんだろうと、お考えになって

居たのでは有りませんか?


いや、それは確かに、、

それでは、、

あくまで支部長の仮説

正しいものとしてでは有るが、


支部長、、

それでは、次に平安の世に参ったら

わしは何をすれば良いのじゃ?


まず、もう1人のご自分

を探して下さい。

運命的に言っても、もう姫君様の

お近くまで参られているのでは

無いでしょうか?


そして、万が一、賊に襲われなど

していたら助けるのです。

決して死なせてはなりません。


そして、、

姫君にそのもう1人の師範

上手く引き合わせる事が出来れば、


お2人が真の運命のお相手

であれば、

後は放っておいても大丈夫。

お幸せになられる事でしょう。


茶番、、


え?


まるでわしは、

茶番劇の役者じゃな。

飛んだお笑い者じゃ。


師範、、


だが、それであの姫君が

幸せになれるのなら、、

それも悪くは無かろう!


分かった!

今宵、平安の世で、

わし自身を探してみよう。


師範、1つだけ注意して下さい。

もう1人の師範自身に、

お顔を見られないように。

驚かせるだけですから。


まぁ、平安の夜は現代と違い、

街灯もなく暗い為、顔を見られる

心配も少ないとは思いますが、、


了解した。

〜ナレーション〜

そして、今夜も日が暮れて、

月が登って来た。

〜ナレーション〜

師範は、館に入っていくと、

まもなく真剣を携えて出て来た。

真剣勝負になるやもしれん。

丸腰では不用心にて。


それでは、行って参る。


師範、、

くれぐれもお気をつけて。


何の、我が流派で磨いた剣の腕を

存分に奮ってみせよう!


師範、、


そんな顔をするな。

わしは必ず帰って来る。

〜ナレーション〜

そして、月の光に包まれた師範は

消えて行った。

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容はほぼフィクションです。


画像をお借りしました🙏