あ、それは、、

牡丹灯籠


牡丹灯籠⁈


アハハハ!

春馬くん、ちょっと待ってくれ!


え?違うんですか?


牡丹灯籠って言うのは、

幽霊が好きな男に取り憑いて、

結局、命まで奪ってしまうと言う

怪談だよね。


ええ、そうです。


僕と彼女は、

そんな関係じゃないよ。


え?今なんて?

僕と彼女?


ああ、そうだ。


やっぱり死者と

恋愛しているんですか?


死者と恋愛?


まぁ、、そうだと言えば、

そうかもしれないな、、


だけど、違うと言えば違う、、


そうだろ?


〜ナレーション〜

藤木は、側に置いた自分の鞄を

手に取ると、鞄の中に向かって

自然な仕草で語りかけた。


藤木さん!

その鞄の中には、

何が居るんですか?


何が居る?って、彼女だよ!


彼女?

鞄の中に?


藤木さん、気は確かですか?


すみません、こんな言い方をして。

だけど僕には、何を仰っているのか

到底理解できないので、、


だから、あの時も言っただろ。


到底理解してもらえない、、と

だけど、君は言ったんだ。

君が言った回想〜1話より

そんな!

まず話をして貰わなくちゃ

理解のしようが無いですよ。

〜〜〜〜〜

そ、それはそうですけど、、

だから、僕は
君に話をしようと思った。


でも君は、少し話した時点で
"到底信じられない“と。


おまけに、、
僕の気がどうかしていると。


そんな君に、
これ以上話し続けるのも、お互いの
精神的にも良くないだろう。


ああ、そんな、、


だから、この話はこれで終わりだ。

僕は帰るよ。


あ、あの、藤木さん。

本当にすみま、、


いや、君が謝る必要はない。
君だけじゃなく、誰が見ても
僕の気がどうかしていると
思う筈だから。


それに、君が僕を心配してくれて
とった行動だと言う事も、
良く分かってる。


だから、、
ありがとう、春馬くん。


でも、もうこの件を
君に話す気はない。
僕は行くよ。

〜ナレーション〜

そう告げると、

藤木は店を出て行った。

ああ、僕は何をしてるんだ!


せっかく藤木さんが、 

僕を信頼して、打ち明けようと

して下さったのに、、

〜ナレーション〜

しばらく呆然とその場に佇む春馬。


とにかく僕も帰ろう。
帰って1度頭を整理しなくちゃ!
〜ナレーション〜
その後、自宅に戻った春馬。

ひひまにあ、ただいま、、


春馬くん、お帰り!


藤木さん、何て?

あのバッグの中身は何だったの?


いや、、それが。

単に藤木さんを傷つけただけで

終わっちゃった、、


藤木さんを傷つける?
どうして?


いや、その、、

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容はすべてフィクションです。


画像をお借りしました🙏