〜ナレーション〜

不安になった春馬は、

別のスタジオで撮影していた

HARUMAの空き時間に、

この件について相談する事にした。


あー!HARUMA!

撮影の方は今、良いの?


ああ、次は1時間後だけど

どうした?


あのさ、、

藤木さんの事でちょっと良い?


藤木くんがどうかしたのか?


いや、あの、実は、、

〜ナレーション〜

春馬は藤木について、今までの

経緯を話した。


ちょっ、お前!

牡丹灯籠って!

あの牡丹灯籠だよな?


うん、あの牡丹灯籠だよ。



確かに、、

藤木くんのコメントの内容も

良く分からないし、

心配なのは分かるけど、、


いきなり牡丹灯籠って!

今、21世紀だぞ!


いや、あくまでそんな場合も

有ったら大変だからって言う、、


それに、

鞄の中の何かと話してた?

グレムリンか何か入ってたのか?


もう!

ふざけないでよ!


そうだな、、茶化してごめん。

普通に考えたら、、

藤木くんの精神状態が心配だ。


そうだよね。


とにかく何か分かったら、

僕にも教えてくれないか。


藤木くんとは、

雅子共々長い付き合いだし、

僕も心配だから。


分かった!今夜、

藤木さんに会って話を聞いたら、

また報告するよ。


そうだな、頼む。


ところで、HARUMAは

今回は時代劇なの?


時代劇かと言われれば、

時代劇だけど、、

ちょっと違うかな。


何だよ、教えてくれないの?


いや、まだ情報公開の許可が

降りていないからな。


そんな事言わないで。

誰にも言わないから、

僕にだけこっそり教えてよ。


仕方ないな。

〜ナレーション〜

HARUMAは、春馬にそっと

耳打ちした。

(先日お伝えした「月夜〜師範と姫君〜」の事です😁)


へぇー、そうなんだ!

また、ひひまにあが

喜びそうなドラマだなぁ。


フフフ、そうか。

ま、クランクアップまで頑張るよ。


うん。撮影、頑張って!


そう言うお前は、

今、何を撮ってるんだ?


ハハハ、それも情報公開前!

だけど、、

〜ナレーション〜

今度は、春馬がHARUMAに

耳打ちした。


そうか、それはまた、、

お前、そんなジャンルで

大丈夫なのか?


うん!常に新しい事に

挑戦したいし。某名作の

オマージュでもあるからね。

僕も頑張るよ!


そうだな。頑張れよ!


ありがとう!

じゃ、邪魔してごめん。

また、連絡するよ!


〜ナレーション〜

HARUMAと別れた春馬。

藤木さんは、

精神を病んでるのかも。


当たり前と言えば、

それが1番当たり前な

理由だったのに、、


どうして、まずそこに

気が付かなかったんだろう。


牡丹灯籠なんて、

言ってる場合じゃなかった。


だけど、、

仮にそうだとして、、

本人に自覚が無い場合、

僕に何が出来るんだろう。


ま、いいや。全ては、

藤木さんと会ってからだ。


さ、僕もそろそろ、

撮影が始まるから、スタジオに

戻らなくっちゃ。

〜ナレーション〜

そして、、

その日の春馬の撮影も終わり、

藤木との待ち合わせの店へ。


ちょっと早いけど、

先に行って呑んでよ!


藤木さん〜!


やっぱり、まだ来てないな!

〜ナレーション〜

1人で呑み始めた春馬。

そして気がついた。

店の奥に座っていたのは、、


あれ?雅子さん?


ま、春馬くんじゃないの!

なぁに、こんな時間から

もう呑んでるの?


良いの!

今日の撮影が終わって、

1人お疲れ会だから。


だけど、はるちゃんが

家で待ってるんでしょ。

早く帰ってあげれば良いのに。


いや、今日はここで藤木さんと

待ち合わせなんだ。

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容はすべてフィクションです。


画像をお借りしました🙏