やっぱり私には出来ないわ!


彦星の君、どうしょう、、


やっぱりそうだよね。


でも、出来なくて当たり前だから

そんなに落ち込まないで。


僕が何とかするよ!

〜ナレーション〜

彦星の君はしばらく考えていたが、


そうだ!

良い考えがある。


え?本当に?

大丈夫?


大丈夫!

その方法はね、、

〜ナレーション〜

彦星の君の考えを聞いた

「ひひまにあ」の顔は輝いた。


あ!それなら安心ね。

本当に良かった!

〜ナレーション〜

その計画は、

ウサギ達にも伝えられ、、


、、、と言う訳なんだ。

みんな、協力してくれるかな?


良いよー!


分かったー!

〜ナレーション〜

ウサギ達は、口々にそう答え、

そしてついに中秋の名月

日がやって来た。

今宵はいよいよ中秋の名月

もうすぐ宴が始まるよ。


じゃ、

そろそろ準備をしようか?


ええ、そうしましょう!

〜ナレーション〜

準備に向かった2人の背後では

次々に宇宙の貴人達が到着し、

月読命と挨拶を交わしていた。


1年ぶりに嬉しい顔が揃った。

皆、変わらず元気そうじゃの。


ええ、

月読命様もお変わりなく。


ほぅ!立派な青年になって。

もう一人前じゃな。


ありがとうございます。

月読命様。


これはまた、ますますお美しい。

今宵は娘ごも一緒かな。


まぁ、月読命様、、

変わり映えもしない私をそのような

ご冗談も程々になさいませ。


ほら、こちらに来て月読命様に

ご挨拶をしなさい。


はい、お母様。

月読命様、今宵はお招き頂き、

ありがとうございます。


母上に似てお美しい。

先が楽しみな事じゃな。

〜ナレーション〜

一通りの挨拶が終わると、

それぞれ席に腰掛け、酒や料理が

振る舞われた。


さ、遠慮なく召し上がれ。

今年の料理は日本から。

伝統の「月見団子」じゃ。

そして宴が始まった。

それでは早速、恒例の

餅つきを始めるとしよう。


恒例通り、

3組に分かれて餅つきを行う。

今年はウサギ達に混じって

ヒヒの娘も参加じゃ。

さ、皆のもの、出よ!

〜ナレーション〜

月読命の言葉と共に、臼と杵が

会場に運び込まれ、ウサギ達と

「ひひまにあ」が躍り出た。


まぁ、なんて可愛い!


お母様、アレは何?


ああ、

アレヒヒと言うものよ。


まぁ!

なんておかしな生き物なの!


止めなさい。失礼ですよ。

聞こえなかったから良いものの、

2度と言ってはいけません。


だって、、

本当におかしいんですもの。


一体何がおかしいの?


だって、あのヒヒって、、

〜ナレーション〜

そんな娘の声をかき消すように

餅つきが始まった。


ほら、行くよ!

それ!

〜ナレーション〜

「ひひまにあ」が勢いよく杵を

振り上げる。


ほい来た!

(イメージ)

〜ナレーション〜

ウサギがついた餅を

手際よくひっくり返す。

すると、、
ひっくり返すたびに餅から
火花が花火のように上がり始め、、


それ!



ほい来た!

(イメージ)

〜ナレーション〜

餅をつくたびに、臼から噴き上がる

花火の数が増えていき、、

(臼から噴き上がるイメージ)

暗い宇宙空間が花火でいっぱいに。


これは、見事じゃ!

今年も素晴らしいのう!


まぁ!綺麗!


お母様、、お母様、

やっぱりおかしいわ!


さっきから、

一体何がおかしいと言うの?


だって、アレを見てよ!


え?何を見ろと言うの?


ま!そんな!

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容はすべてフィクションです。


画像と動画をお借りしました🙏