〜ナレーション〜

再び巡り合った

葉月と天久真介を囲む

春馬、雅子、「ひひまにあ」。


葉月ちゃん。今度こそ、

君は何処へでも自由に行ける筈だ。


大丈夫かしら?


天久さんと一緒なら大丈夫。


ええ、、多分、、

〜ナレーション〜

不安そうな葉月を見た春馬は、、


ほら!

僕の手に触れた事を思い出して。

〜回想シーン〜 14話より

葉月ちゃん、、

だったら試してみない?


僕に触れられないと言ったけど

指の1本も無理なのかな?



君は長い間、1人だったんだよね。

抱きしめてあげられなくても、

少しでも君に温もりをあげたい。

〜ナレーション〜

葉月は、恐る恐る春馬の手に

自分の手を伸ばし、、

(中略)

〜ナレーション〜

次の瞬間、春馬は葉月の手を

しっかり握りしめた。

(イメージ)

〜〜〜〜〜

邪悪な存在だから、

僕には触れられないと言っていた

君が、僕に触れる事が出来たんだ。


あの時点で、

君を此処に縛りつけていた

怨みが消えたんだと僕は思う。

〜回想シーン〜 12話より

そして、、君は死んだんだね。


そう。

私をこんな最期に追い込んだ貧しさ

や、男達の欲望に絶望しながらね。


だから男はみんな、

私に狂って持ち金を使い果たし、

廃人なれば良いと思ったの。


だから、遊郭だったこの旅館と

当時、君が監禁されていた別荘に

縛り付けられているんだね。


縛り付けられている?

何処にも行けないのは、

自分が誰かを思い出せないから

じゃないの? 


そうだね、

それも確かに有るのかもしれない。


だけどそれ以上に、君の怨み

君自身をこの場所に

縛り付けているんだと思う。

〜〜〜〜〜

だから、、

君はもう自由なんだ。


天久さんと居た時、

君が願っていた事が

現実になったんだよ。

〜回想シーン〜 11話より

その人は私の所に来たけれど
最初に会った時から指1本触れず、
その人


広い世界の事を、

たくさん話してくれた。

〜〜〜〜〜

その人と居ると、 
いつも不思議な気持ちになったわ。


こんな私でも、
自由に生きて良いのかな、、って。

〜〜〜〜〜

自由に生きて良いんだよ。


ああ、、

私はもう自由なのね。

自由なのね、、


そうよ、葉月ちゃん。


俺はこれからも

お前を大切に守ってゆく。


葉月、いや、、

もう遊女では無いのだから、、

お葉、、そうだお葉。

さぁ、行こうか!


世界は広いぞ。

2人で見て回ろう!


はい。

〜ナレーション〜

その後、2人から明かされた事。


私は怨みの力で、この身体を

操っていたんだと思う。

だから、私の魂が抜けてしまえば

この身体は塵となるでしょう。


雅子殿、、あなたには、

本当にご心配をおかけした。

あなたのご厚意に感謝いたす。


私の魂が抜けたら、

あなたの愛する人は、

すぐに気がつかれるだろう。


だから、HARUMA殿にも

此度の事を詫びておいて欲しい。


天久さん、あなたはなぜ

HARUMAを選んだんですか?


それは、彼の持つ精神性が

私と似通っていた為

乗り移りやすかったのだ。


精神性って、どんな?


それは、

愛する女性を一途に守り抜く

と言う強い気持ちだ。


雅子殿、、私には分かる。

HARUMA殿の、

あなたに対する想いは

未来永劫変わらぬ。

いつまでもお幸せに。


天久さん、

あなたも、これまでの分も

どうか幸せになって下さいね。


もう幸せになっておる!


アハハハハ。

〜ナレーション〜

そう言って、天久真介は

雅子に微笑みかけた。


そうだ、、そうですよね!


さぁ、あなたに

愛する人をお返ししよう。


はるちゃん、、

はるちゃんを肩車して、

楽しかったぞ。


私も楽しかったわ。


ほら、そんなに泣くな。

また春馬殿に肩車をしてもらえ。


うん。そうする。

ありがとう、天久さん。


春馬さん、、皆さん、

本当にありがとう、、

〜ナレーション〜

その時、風が強く吹き

木々の梢が激しく揺れた。

みるみる塵と化した葉月の身体は、

あっという間に風に舞い、、


ありがとう、ありがとう、、


天久真介だったHARUMAの

身体は、春馬が受け止めた。


おっと!

よし!これで大丈夫!

行っちゃったね。


ああ。


そうね。


何が?


あー!


HARUMAさん!


HARUMAー!

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容はすべてフィクションです。


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