みんな、私ちょっと歩いてくる。
何処へ行くんだよ!
ちょっと風に当たりに、、
なら、俺もついて行くよ!
ううん。
私、1人で少し歩きたい。
そんな、アギー!
おい、春馬!行かせてやれ!
行っといで、アギー。
あまり遅くなるなよ。
はい。
〜ナレーション〜
アギーは店を出て行った。
何だよ!
店長は心配じゃないのかよ!
お前、またその口の利き方!
心配してない訳ないだろ!
だけどな、、
春馬くん、
心配なのは分かるけど、
アギーの気持ちを尊重しよう。
こんな事になったんだ。
気持ちを整理する時間も必要だよ。
それに、
僕を頼って来てくれたアギーに
何もしてやれない無念さは、
春馬くん、僕も君と同じだ。
だけど、今の日本の法律じゃ
どうする事も出来ない。
日本の法律、、、
〜ナレーション〜
一方、アギーは物思いに
耽りながら歩いていると、、
アギー!
こんな所でどうしたの?
〜ナレーション〜
マッケンはお市と別れて「バルバ」
に向かっている所だった。
あ、マッケン、、
マッケン、、、
〜ナレーション〜
アギーは、マッケンの顔を見るなり
泣き出した。
そして、気持ちの整理の為
歩いている事を伝えた。
そうか、そうだよね、、
おいで、アギー。
(イメージ)
〜ナレーション〜
マッケンは、
アギーを優しく抱きしめた。
そのまましばらくして、、
少しは落ち着いた?
うん。ありがとう、マッケン。
無理に笑わなくて良いよ。
、、、、、
そうだ!来て!
〜ナレーション〜
マッケンについて行くと、、
キャー!
マッケン、いらっしゃい!
あら?そちら、彼女?
彼女じゃないけど、大事な子。
そうなんだ。
ようこそ「蜘蛛の糸🕷」へ!
私は、ローラママよ!
あら?なんか有ったの?
え?私?
寂しそうな顔をしているわ、、
私で良かったら話を聞くわよ。
〜ナレーション〜
アギーはマッケンに頼み、
(アギーは複雑な日本語は話せない為)
自分の事情を一部始終、
ローラに話してもらった。
ああ、じゃ、あなたが、、
〜回想シーン〜(26話より)
ローラママ!
そうよ、今日はどうしたの?
金?、、
女!
ね、分かるでしょ。
彼女が幸せでいるには
何が1番必要なのか、、
え? 分からないよ。
何なの?それは?
それは、
自分で答えを出しなさい。
自分で答えを
出さなければならないの。
分かった。
〜〜〜〜〜
ああ、、、
〜ナレーション〜
1つ大きなため息をついて
再び、静かに泣き出したアギー。
祖国へ帰国したら、
身寄りもなく、明日の生活の
補償さえ無い毎日。
そんなアギーの身の上を思うと
言葉もないローラとマッケンだった
しばらくして、、