コショウダイ姿焼き | こぴっとちぴっと

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やってみたいことをやってみた

いつも行っているストアでは真っ先に魚介類コーナーを見に行きます。

¥350で見慣れない魚が売られてました。「コショウダイ」胡椒をまぶしたような体表だからとか、諸説あり。

40㎝越えでこの値段は安過ぎ…(出刃包丁の刃渡りが15㎝)何か裏があるのか?と勘ぐってしまいます。

 

大きさの割に安い魚は、傷みかけ、あまり売られていないので見慣れていない、あまり身がおいしくない、臭みが強い、鱗・小骨が多く下準備に手がかかる、骨が多く調理がしにくい、旨くても見た目がグロい、そう人気もない上に漁獲自体が少なく市場流通に乗りにくく地元の外ではめったに販売されていない…などなど。

 

コショウダイは大型になるにつれ寄生虫が多いらしいとのこと。

温暖化で北上していて、相模湾にも定着。温暖化による生息域の広がりで徐々に知られるようになってきているとのこと。

 

 

 

 

丸ごとの魚をよく切れる出刃包丁で捌くのが好きなので、値段に魅かれて購入。

ナマクラな刃物をピンピンに切れるようになるまで研ぎ澄ますのが趣味のひとつなのですが、猟奇趣味と色眼鏡で見られるので公言はしていません。今後、何かしら御厄介になる事件を起こせば「あの人、刃物を研ぐのが趣味だったんですってね…」「えー!やっぱり…」などと。

 

ウロコとりで厚みのある鱗を搔き取り、出刃包丁で胸鰭から肛門までをスパッと切り分け、「黄金戦士ゴールドライタン」のようにハラワタを掴み出して除去、ザっと水洗い、表面に切れ目を引き、清酒、粗塩、うどんだしの素を振りかけ、上げ底にしたダッチオーブンに蓋をして30分ほど蒸し焼きに。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴツイ骨をしていましたが身離れがよく、厚い白身がほぐれ、スズキ科ですが歯ごたえはマダイとよく似ています。身に臭みはありません。活発に動く魚のようで、肉質には程よい弾力があります。マダイに比べるとべチャッと水っぽかったですが旨かったです。

噂の寄生虫は分かりませんでした。マダイならこのクラスの大きさでは安くても¥2500は超えるかと…

 

安く売っていたら、また買います。