オーシャンアロー 1 | こぴっとちぴっと

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やってみたいことをやってみた

次に紀伊勝浦駅から乗るのは、乗ってみたかった283系「オーシャンアロー」でした。

新宮発 新大阪行。

 

 

 

 

 

 

新大阪側先頭車は、貫通型タイプ。383系の貫通型先頭車にも似たスタイル。

オーシャンアローといえば、イルカをモチーフにデザインされた流線形がスマートな先頭車なのですが、紀伊勝浦駅では編成後尾がホームからはみ出して停車するので乗車前には撮影出来ません。

それに1分間とわずかな停車時間しかありません。始発駅の新宮から乗っていれば入線から出発時刻まで余裕があったのですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

制御つき振り子式の283系は車体をカーブ内側に傾かせ、軽やかにスピードを維持してカーブを疾走していきます。

後に振り子式機能が仇になったか台車に亀裂が生じ、2022年以降は振り子機能を停止させての運用となってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

せっかくの283系乗車なので奮発してグリーン席を求めました。

終着 新大阪までそんな酔狂客はおらず、貸し切りでした。それはさておき、専務車掌氏が「ダイジョウブか?」と思えるほどに咳を乱発していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

せっかくの前面展望も先に乗った「ワイドビュー南紀」と同じく進行方向逆になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーン車は2+1の3列ゆったりシート。「ゆったりやくも」と似たタイプのJR西リクライニングシート。

シックなウォームライトと間接照明でした。天井灯は通路に沿って変則的に並んでいます。

 

 

 

 

 

 

日没までが長い夏至の頃を選んで乗って正解でした。冬場なら真っ暗ですから…。

 

 

 

 

 

 

 

太平洋の荒海から島に守られて穏やかな内湾をかすめるように海岸線を走ります。

紀勢本線のこの区間は海岸線近くまで山肌がせり出していて(陸地が海岸線に沈降しているからですが)海岸線沿いのわずかな平坦地に線路を敷いて、トンネルとカーブで入り組んだ海辺を走るのでした。

それでカーブ区間をスピードを出せる381系や283系が投入されたわけですが、振り子列車酔いをする乗客がいるので、もうスピードは重視しなくなった新型289系を投入しています。

 

 

 

 

 

 

たしかにこの景色はゆっくり観たくもなる魅力があります。

 

 

 

 

 

 

283系、いい列車なのに振り子式構造で開発製造価格が高く、故障も多いようで遂に同系列後継車は新造されずに、引退宣告をされ薄味289系を回されるようになりました。北陸新幹線延長で北陸本線から転出する683系直流化改造の289系もやってきます。

 

なので283系とほぼ同時期に誕生し、30年来、後継車不在の285系サンライズエクスプレス車両の行く末も心配されます。

どうも設計に挑戦意欲のあった魅力的な車両は冷遇され、平均汎用量産タイプの車両に追われるようです。ガンダムの世界でも世の中でもそういうもんで…