杉原川に沿って下流に進んで行きました。
またノコギリ屋根の工場を見つけました。換気のためか窓が開いていますが、稼働しているような様子ではありませんでした。
ここもおそらく織物工場だったと思われますが確実ではありません。
昔は、ノコギリ屋根といえば工場のイメージでしたが、現代では工場といっても業態によって様々な構造であることが多いのです。
左岸の土手を鍛冶屋線が走っていました。
中学の時、途中で降りずに終点の鍛冶屋駅まで行っておけばよかったな…でも、あの時はどこに連れていかれるか分からなかったし、手持ちのお金もギリギリだったので途中で降りずにはおれなかったのでした。
曇ってはいましたが、蒸し暑かったので歩くと汗が吹き出しました。途中、神社の木陰で小休止しました。
ヒグラシの鳴く鎮守の森は涼しかったです。
鍛冶屋線廃線跡から外れて並行する生活道路に入っていきました。
またまたノコギリ屋根の工場を見つけました。ここも静かで稼働している様子はなかったです。
ノスタルジックなノコギリ屋根です。
手の込んだ造りの屋根の民家。
昔の人、特に地方の農業従事者は、そう遠出の旅行に行くこともや遊興も限られていたので、貯えに余裕が出ると代々の住処にお金をかけていたのでしょう。
工場敷地内の木造建物。今は倉庫なのでしょうか。
廃線跡歩きがノコギリ屋根工場探しや雰囲気のある建物に偶然行き会う散策になっていきました。
田舎で廃屋のような古い建物の撮影をしていると、特にご高齢のご婦人から「兄ちゃん、お宅何の仕事してんの?」などといきなり遠慮会釈のない質問で踏み込んでこられることがあります。おそらく、見慣れない不審者かと怪訝に思われているのか、田舎独特の相互監視の習性かと…
そういう時は、「建築関係です」と適当に答えています。すると「ああ、やっぱり…不動産屋かいな。」などと自己納得されています。
きっと取り壊し前に写真を撮って査定をしている不動産屋に見えるんでしょう。