再度、艶あり黒でエアブラシ塗装。
艶あり黒が乾燥したら、スーパーステンレス シルバーをエアブラシ塗装。
この塗料は柔らかい布で磨くと金属光沢感が出る特殊塗料です。
磨きの工程に入るはずが、合わせ目処理が気になったのでリューターでツライチに削ります。
削りで甘くなったパネルラインをマイクロナイフとラインチゼルで溝彫りします。
シルバー塗装はシゴトの粗がよく目立ちます。
積み残すと後で見る度に目をつぶりたくなるのでやり直しです。
再度、艶あり黒でエアブラシ塗装で上塗りです。
配備初期、実機の飛燕は、工場出荷時は無塗装で各部隊に送られ、部隊で迷彩塗装されたり、ワンポイント塗装されていたそうです。後期は出荷前に塗装されるようになったとか…
高々度上昇するために、塗装を省いて少しでも軽量化、地肌剥き出しをよしとする…B29も無塗装でした。
そのB29に体当たりして墜とすことを繰り返し、その度にパラシュートで帰還するという小林大尉という飛燕を駆るエースパイロットも誕生しました。敵機を160機も墜としたとか…
この陸軍航空隊最年少隊長は天性のパイロットの素質を最大限に活かし、無謀な犬死にをせず、戦後、大学に進学、民間企業に就くも、発足した航空自衛隊に再入隊、最後はトラブルを起こした自機を市街地に落とさないために脱出せず殉職という…
再々度のスーパーステンレス シルバーでエアブラシ塗装といきます。
一発で決めたいところですが、あっさり完成したモデルより手こずらされたモデルは逆に思い入れが深まるというパラドックスも生まれたり…
行きつ戻りつ気長にいじくりながら楽しむのもプラモ工作の味わいで…負け惜しみにしか聞こえないか…