農政ジャーナリストの会の総会が行われました
幹事をしているのに、出席できないことが多いのですが、
今回、最初から参加させいていただきました。
第38回農業ジャーナリスト賞授賞式が行われ、
細かく取材された作品や、
関わる人の真摯さに、日本の農業の素晴らしさと危機を感じたところです。
作品は、
「翔べ和牛」南日本新聞社
酪農の危機、から世界の和牛戦略をグローバル視点から取材
「つなぐ 歴史を未来へ」日本農業新聞社
地方版で2年に渡り掲載されたシリーズ。北海道農業・農村論
「振り返れば未来〜山下惣一聞き書き」佐藤弘著
昨年、76歳で亡くなった農民作家、山下惣一さんの人生と作品を振り返った「聞き書き」
「ワタシの桑ノ集落再生人生〜限界集落え挑戦した11年」テレビ山梨
限界集落を桑の葉で稼げる地域にしたソンミンさんの物語。
NHKスペシャル 混迷の世紀「第4回 世界”フードショック”~揺らぐ
「食」の秩序」NHK
NHKスペシャルのウクライナ戦争からのフードショック。
ETV特集 「揺れながら 迷いながら=民俗研究家・結城登美男が見た三陸〜」NHK
三陸の津波からの漁業継続。生活の中の「悲しみの共同性」が回復の鍵だと示す。
ドキュメンタリー映画「百姓の百の声」(有)プロダクション・エイシア
13組の百姓を丁寧に取材して。都市住民を農の世界へ誘い、理解を深める。小規模での農業のヒントが描かれている。
が受賞されました。
製作者の話を聞けるのも貴重な機会。
コロナ禍を経てのリアル開催に、
ネットでは見えないものが伝わって来るかんじ。
日本の課題の縮図が現れています。
よく取材では「鳥のめ、虫の目」が必要だと言われます。
グローバルとマクロ。
どちらも複雑に影響し合いながら、世の中が出来ている。
農業で起きていることは、都市に住んでいたとしても無関係ではなく、
自分と直結している。
食料という命の素を作る職業が無くなれば、
誰もが生きていけなくなる。
丁寧に、細やかに取材する皆様の作品が語りかけてくるもの。
今、そこにある危機が描かれています。
コロナ禍の取材がどれほど大変だったか。。。。
受賞者の話に涙ぐみながら、聞かせていただきました。
受賞おめでとうございます。
取材にご協力してくださった皆様、
本当にありがとうございました。