おはようございます。
お世話になった方が亡くなり、ご挨拶に。
「遅くなってすみません。お世話になりました」
あっという間に逝かれてしまいました。
親戚が揃う滅多にない機会をいただきました。
そこに、30年前のご近所さん(90歳)にお会いしたら、
驚愕なほど綺麗でした。
「え〜変わりませんね〜」と言ったら、
「あなた顔が変わったわ」といつもながらの辛辣な言葉。
昔から礼儀に対して厳しい方でしたが、
この声で一瞬に時間が戻ります。
「あなたは変わったわ〜」と。
そりゃ〜学生時代のイメージからは変わるでしょう。
年もとりますよ〜。
見た目は変わっても変わらないもの。
「あなたは誰?」と問われている。
90歳の女性は肌のシミやたるみはあるのですが、
髪の毛がセットされ、マニキュアを塗り、
綺麗にされているのです。
ご近所はパトロールのように自分の足で歩いてやってきます。
すごいです。
これほど頭がクリアで、身綺麗にしている90歳って驚異的。
お帰りになるとき、
「綺麗ですよ〜。お元気で〜」とお別れしたのです。
その後、親戚の現状確認話になり、あれこれ時間を埋める話。
親戚だからこそ、小さい頃からの定点観測があるからできる。
親戚、血のつながりってすごいな〜、ありがたいな〜と感じました。
亡くなった方がそんな時間を作ってくれたのだと思います。
「19歳の誕生日にシルバーのリングをもらうと幸せになれる」
と聞いて買ってもらったこと、覚えています。
駅前のJEWELRY TSUTSUMIで五千円だったかな?
他人に買ってもらうことが重要だった。
誰でも生まれた瞬間から、死にむかっている。
紛れもない事実。
そうこうするうちに、先ほどの90歳の女性から
「ちょっと来て〜」って家に呼ばれて行ったら、、、、、
「これをあなたにあげるわ〜」と、ヘアミストをいただき、
「ヘアサロンで使っているもので、こうやって髪にかけると固まるから」って
プレゼントしてくださったのです。
私の髪のボサボサだったのかな?気にしてくださったようで、、、、
ありがとうございます。
90歳のお部屋にはものが溢れ、
ご主人の位牌、お花、本、と
手を伸ばせばすぐ届く位置に色々置かれていました。
小さなテーブルには土用の丑の日の鰻重もありましたが、
それには触れず(これじゃないんかい!)
ヘアミストをいただきました。
面白いな〜。
きっと褒められたのが嬉しかったのなか〜?
いつも誰かを褒めましょ。
こんな出会いも引き合わせも亡くなった方のお陰様。
ありがとうございます。
「あなたは誰?」ずっと心に響いている言葉です。