こんにちは。
新潟のUXの人気番組「まるどりっ!!」にリモート出演しました。
新潟では新種のコロナ感染者が増えていて、東京からの移動は出来ませんでした。
しかし、新潟のワクチン接種の状況も分かり、(現在1.6パーセント)
来月からが本格的なワクチン接種になりそうです。
特報アンサーのコーナーで、ノコギリ職人さんの活躍を紹介していたのですが、
そこにまだビジネスのヒントがありました
大工さんが使うようなよく切れる鋸を作っていた東さんは、
安価なノコギリが出てきた時にたくさんの方が廃業する人が増えたのです。
今、家を建てる時は、すでに切ってある素材が届き、
バンバンバンと組み立てるように家が出来てきます。
大工さんがギコギコと切る作業が少ないように出来ています。
産業構造の変化から職人の使うノコギリの需要が減ったのです。
そして、中国産などの替え刃の安いノコギリが大衆に受け入れられて、
よく切れるより、安いから〜と職人のノコギリが売れなくなってしまったの。
そこに忸怩たる思いがありながら、ある日デパートで行なわれた展示会に出店しました。
大きなノコギリを展示していたら、、、、
あるお客様から
「小さいノコギリはないですか?」って聞かれたのだそうです。
そのお客さまは、
木の人形を彫る方で、(木目入れ込み人形)細かいところを正確に切れる、彫れる、ノコギリが欲しかったのです。
小さいノコギリを作ってみたら大評判。
プラモデル、ドールハウス、釣竿、楽器の溝用のノコギリを作って、
専門分野の方、マニアの創作の方に人気になったのです。
そしてそのノコギリは海外に渡っていきます。
イタリアのバイオリン修復師のエリックさんに届き、
あの数億円の名器といわれる「ストラディバリウス」の修理に使われているそうです。
日本の技術が、長岡の技術が世界の名器を支えています。
ストラディバリウスは今作ることが出来ません。
以前のものを修理して使うしか、あの音は出せないのです。
それがたった一人の職人が支えている。。
後継者が必要です。
やりたい人は絶対います。
それが届いていないだけ。。。
そんな職業や、求人があることが、必要な人に届いていないのです。
「後継者が欲しい」。。。東さんの願いです。
職人さんはアナログな方が多いです。
IT苦手、年齢的に無理。。。と。
コツコツ、丁寧にちみつに仕事をすることが得意です。
掘り下げる力があります。
素晴らしい才能です。
そしてその技術や才能を伝えるには、発信が必要です。
そこが苦手なのです。
「自分の凄さを自分で言うなんて、カッコ悪い」と。
いい商品は世の中にたくさんあります。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブスは言いました。
「良い商品をデザインして開発して市場に届けること」が大事だと。
素敵な商品は既にあります。
あとは知ってもらって届けること。。。
ここに協力してくれる人がいたら、とても強い製品になり、
もっと欲しい人が増え、後継者に知ってもらえてやりたい人に繋がっていくのでしょう。
その届けるに「まるどりっ!」の「得報アンサー」が一役を担っていたのではないか?と思いました。
VTRにもディレクターの思いが入っていて、とても見応えがあるのもでした。
もっと多くの方に見てもらいたいな〜と密かに思っています。
世界の片隅の「匠たち」。
凄い人が新潟にいたもんだ。。。
仕事させていただいてとても刺激になりました。
ありがとうございました。
やっぱり、新潟はいいね!って思った番組でした。